フィンランドのNokiaは25日(米国時間)、カメラ付き携帯電話で撮影した写真を、小さなロケットやブレスレットに転送・表示できる新製品を発売する、と発表した。
Medallion IおよびIIという名の新デバイスは、カメラ付き携帯電話やコンピュータからワイヤレス転送された画像を保存し、それを身に付けて他の人に見せられるよう設計されている、と同社は話している。
コンシューマーは撮影した写真を、Medallionのウェアラブルディスプレイにアップロードする。このMedallionは、ネックレスやブレスレットとして身に付けられるようになっている。両デバイスとも、最大8枚の画像を保存でき、バックライト付き時計がついている。Medallion Iはスチール製のチェーンや、チョーカースタイルのネックレスにぶら下がる形になっている。Medallion IIには皮のストラップがついているので、ブレスレットやネックレスとして装着可能だ。
「ハイテク技術の革新によって、このように小さくてインテリジェントな、ウェアラブルアクセサリーが実現した」とNokiaのバイスプレジデント、Frank Nuovoは声明で述べている。「Nokiaは今後数年の間に登場する、このエキサイティングな新モバイルライフスタイルを主導し、形成していく所存だ」(Nuovo)
Nokiaは同時に、新製品Nokia Kaleidoscopeの計画も発表した。これは、名前の由来となっている万華鏡のような形をした、長さ約7cm、重さ約85gのデバイスで、デジタル画像をアップロードして保存し、個人的に閲覧できるようになっている。
Medallion製品は、米国、ヨーロッパとアジア太平洋市場の一部で、2004年前半に発売される。いずれの製品についても、価格は発表されなかった。
ワイヤレス機器メーカーは、ウェアラブルデバイスで顧客を引き寄せようとしているが、今のところこうした機器の売上は伸び悩んでいる。ウェアラブルデバイスは、まだ大衆市場にアピールできずにいるのだ。
携帯電話会社NTTドコモは3月に、腕時計型のPHS「リストモ」を発表した。米Microsoftは、腕時計や冷蔵庫のマグネットでの利用を想定したSmart Personal Object Technologyを開発し、この新興市場の動向をうかがっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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