米Hitachi Global Storage Technologiesは、電子機器メーカー向けに、わずか2.5cmほどの超小型4GBハードディスクのテスト用出荷を開始した。
4GBのMicrodriveは、パソコンで使用するハードディスクのミニチュア版で、コンピュータでのデータファイルの保存やデジタルカメラでの画像ファイル保存など、幅広い機器でさまざまな用途に利用できる、と同社は話している。同社は現在、この製品のサンプルを配布中で、11月には大量出荷する予定だ。
Microdriveは、日立がIBMのハードディスク事業を買収し、新たなジョイントベンチャーを設立したことで得た技術から誕生した。Hitachi Global Storage TechnologiesはMicrodriveにより、コンピュータやハンドヘルド機器、デジタルカメラなどの電子機器で使用される小型ストレージ分野で、複数のフォーマットと競合することになるだろう。
Microdriveは、Compact Flashカードやソニーのメモリースティックなどのフラッシュメモリ製品と競合するとみられる。また、Iomegaの1.5GB Digital Capture Technologyリムーバブルハードディスクなど、今後新登場するストレージ機器に対する同社のポジションも強化されるだろう。
同社は、新しいMicrodriveがフラッシュメモリなどのストレージ方式より有利な点として、高速なデータ転送率と、比較的低い価格を挙げている。
同社は4GB Microdriveの発売価格を499ドルとしている。ちなみに、Lexar Mediaは自社のオンライン店舗で、2GBと4GBのフラッシュメモリカードを、それぞれ799ドル、1599ドルという値段で販売している。
Hitachi Global Storage Technologiesは今年中に、Microdriveの2GBバージョンも発売する。新Microdriveも以前のバージョンと同様、標準のCompact Flash Type IIスロットに入るので、Compact Flash Type IIメモリカードなどのアドオン製品が使える機器ならばどれでも利用可能だ。また同社は、今後も1GBのMicrodriveの販売を続ける予定だ。
4GBディスクを評価している企業は、Blaupunkt、米Eastman Kodak、ミノルタ、ニコン、オリンパス、ペンタックス、Sigma、ソニーなどだ。これらの企業のなかには、既に1GBモデルを使用しているところもある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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