Windows PCとMacが、同じインテル製のプロセッサや、その他の内部コンポーネントを使うようになったことから、両社は今後、直接比較される機会が増えそうだ。
Appleは、開発ペースが早いため、先にOSへ新機能を追加することができる。たとえば、MicrosoftとAppleは、デスクトップ検索機能の必要性にほぼ同時期に言及していた。だが、Appleが「Spotlight」機能をMac OS X 10.4アップデートの一部として昨年4月に投入したのに対し、Microsoftの同様の機能はVistaまで登場しない。ただし同社は、Googleなどの各社と競争するなかで、デスクトップ検索のアドオン機能をネットで公開し、ダウンロードできるようにしている。
Vistaに搭載される、楽曲や写真の管理を行う新ツール類も、AppleがOSもしくはiPhotoやiTunesなどの付属ソフトウェアに搭載しているものと酷似している。
Appleも1990年代に、次世代OSの準備を進める中で泥沼状態を経験したことがあった。いろいろな意味でオリジナルのMac OS Xは7年がかりで開発されたものだった。
しかし、Appleはより新しくより現代的なベースに移行したことで、その後は矢継ぎ早に新しいOSを投入することが可能になっている。同社は5年前(2001年)の3月24日に初代のMac OS Xをリリースし、また同年9月にはバージョン10.1のアップデートを提供した。10.1では、いくつかのバグが修正され、10.0には搭載されなかった機能も盛り込まれた。
その後は、3つのアップデート(いづれも有料版)がリリースされた。Mac OS X 10.2 「Jaguar」は2002年8月に、Mac OS X 10.3「Panther」は2003年10月に、そしてMac OS X 10.4「Tiger」は2005年4月にそれぞれ発売になった。
Appleのペースはそれ以降いくぶん減速している。同社チーフソフトウェア・テクノロジー・オフィサーのAvie Tevanian氏は2004年に、AppleはTiger以降のOS開発にそれまでよりも少し長く時間をかけると述べていた。
それでも、同社は次のMac OS Xとなる「Leopard」を今年の後半か来年初めにリリースすると見られている。そのため、Vista搭載PCよりも先に、Leopardを搭載したMacが登場する可能性も考えられる。
Appleはこの件に関してコメントしていない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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