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「ノートPCを1日充電なしで使いたい」:インテル、電池技術ベンチャーに投資

2003/09/03 19:06
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 インテルの投資部門であるインテルキャピタルジャパンは3日、電池技術開発ベンチャーであるパイオニクスに出資したことを発表した。投資規模は、インテルキャピタルとジャフコ、およびその他ベンチャーキャピタルとの合計で210万ドル。出資比率は明らかにされていないが、インテルキャピタルがメインの投資家となっている模様。

 パイオニクスは、1997年に滋賀で創業したリチウム電池技術の開発を行っているベンチャー企業。同社代表取締役社長の佐田勉氏は20年以上の電池開発経験があり、22にもおよぶリチウムポリマー電池の特許を公開している。パイオニクスでは、既存技術に比べてエネルギー密度を大幅に向上させることができるリチウム電池技術を開発、ノートPCなどモバイル機器での活用が期待されている。今回同社は資金調達と同時に、インテルとの技術提携も発表している。

 インテルキャピタルジャパン代表のShiong Tan氏は、「将来のノートパソコンで求められる電池の持続時間は、プラットフォームの省電力化よりも速いペースで増大している。将来の製品で電池持続時間の要求を満たすには、パイオニクスが開発しているような高エネルギー密度の電池が必要だ」と語る。「私の夢は、Centrino搭載のノートパソコンを1日中充電しないで使いつづけること。最終的には1週間充電なしでも使えるようになるのが夢だが、パイオニクスの技術はこの夢に一歩近づくものだ」(Tan氏)

インテルキャピタルジャパン代表、Shiong Tan氏

 電池技術では、リチウム電池と同様、燃料電池にも注目が集まっているが、インテルキャピタルでは燃料電池を開発するPolyFuelという米国企業にも投資を行っている。Tan氏によると、「この2つの技術は競合するものではなく、補完関係にある。将来的にはこの2種類の電池がハイブリッド化することもあるだろう」と語った。

 インテルキャピタルは、インテルの各事業部のビジネスに貢献する技術系企業への投資を積極的に行っており、2001年には175件の投資先に3億5000万ドル、2002年には100件の投資先に2億ドルを投資した。Tan氏によると、同社の米国外への投資は増加傾向にあり、2002年に同社が米国外で行った投資の比率は全体の60%。日本でも先日、エルピーダメモリへの投資を発表したばかりだが、ほかにもニコン、サイバード、フレックスファームといった企業への投資も行っている。

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