インターネットイニシアティブ(IIJ)とL is Bは10月27日、長時間労働を是正し、働き方を改革するための新ソリューション、「direct Smart Working Solution」を開始すると発表した。
同ソリューションは、L is Bの企業向けメッセンジャーサービス「direct」とチャットボット技術を活用し、「定時に帰る文化を創る」というコンセプトをもとに開発した。任意に設定した時刻に業務PCをロックする機能や、チャットボットを活用した申請・承認手続きの簡便化といった特徴がある。
なお、仕様の異なる「ライト」と「スタンダード」の2つのプランが用意されている。
政府による「働き方改革実現会議」が新設され、長時間労働の是正に関する具体策の検討が始まっている。OECD(経済協力開発機構)が2016年に出したレポートでは、日本の1人あたりの年間労働時間は、ドイツ、フランス、イギリスよりも多く、労働のあり方について議論が進められているという。
そこで、IIJとL is Bでは、業務PCが設定された時刻になると自動的にロック(スクリーンセーバーが起動)し、業務延長の申請が承認されるとロックを解除する仕組みの開発を4月より着手していた。
また、同ソリューションの開発にあたっては、従業員数約1万人の大手企業において試験運用を行い、必要な機能の洗い出しや操作性の向上を図った。なお、正式提供に先立ち、10月より同協力企業に同ソリューションが導入されている。
両社によると、販売目標として初年度50社の受注を目指す。
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