忙しくて状況が混乱してくると「あれもこれもやらなくてはいけない」と焦ってしまい、かえって混乱してしまうものだ。複数のことを同時に考えて行動できれば、どんなにか効率的だろうと考えてみても、実際に一度にできることは、たったの1つだ。どうしようもない状況に思えても、本当に必要なこと一点に集中するだけで、状況が劇的に改善される。
「そうは言っても、やるべきことがいろいろあって、1つのことになんて集中していられない」と言うかもしれない。ならば、少し立ち止まって考えて欲しい。いろいろなことを同時にこなしているつもりでいたとして、果たしてその仕事が本当に前進しているのだろうか?
本書はタイトルから察することができるとおり「たった1つのこと」に集中することが、いかに重要かを示している。1つのことに集中できたことで成功した人々の例は、枚挙にいとまがないといった感じだ。多少こじつけている感じも否めないが、重要なのはどのような混乱の中でも、たった1つの最優先すべき事項を見つけて、集中して取り組もうというメッセージを受け取ることだ。混乱している時こそ、本書の言葉のような1つのことを見つけるためのアドバイスが役に立つ。
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