「ずるっこ!」は、英語で書かれたウェブサイトを読み込み、英単語の上に日本語のルビを表示してくれるサービスだ。英語ウェブサイトを全文訳することなく、手軽に意味を把握したい場合に重宝する。
使い方は簡単で、ルビをつけたい英文ページのURLをコピーし、トップページのフォームにペーストしたのち「ずるっこする!」のボタンを押すだけ。元ページの英文の上に、日本語のルビが入った状態で表示される。これにより、大意を把握するのに役立つというわけだ。
これだけであればブラウザの機能拡張などでも同等のことができるが、本サービスはそれらにはない、いくつかのユニークな特徴を備える。ひとつは、英単語をマウスオーバーすることで、ルビとして表示されている意味以外の候補一覧を表示できること。全文翻訳サイトでは、文章につながりを持たせるために、特定の意味だけがピックアップされ、残りの候補は表示されないことが多いが、本サービスはいい意味で前後の単語のつながりを重要視していないため、意味が間違っていた場合も柔軟に対応できる。
また、英単語をクリックすることでルビを非表示にする機能も搭載する。意味を覚えた英単語をどんどんクリックして非表示にしていけば、意味をまだ覚えていない英単語だけが画面上に残る形になるので、自力でどの程度読めるのかひとめで把握できる。覚えた英単語のリストは別ページで一括表示できるので、履歴としても重宝する。
辞書サービスというわけではなく、あくまで単語単位での変換になるため、熟語にやや弱く、また例文表示などにも対応しないが、これは特性上致し方ないだろう。また、英単語が複数の意味で使われている場合、いったんルビを非表示にしてしまうと、別の意味で使われた時に手がかりがなくなってしまう。現状では「すでに覚えた単語のリスト」を消すにはCookieを削除してまるごと解除するしか方法がないので、個別に単語を復活させる機能が実装されれば、さらに便利になりそうだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力