UPDATE サンフランシスコ発--Googleが2009年7月に約束した「Chrome OS」搭載ハードウェアは、依然として完成に至っていない。だが、開発者や積極的な初期導入者には嬉しいニュースと言えそうだ。
Googleは米国時間12月7日、サンフランシスコのドッグパッチ地区で開催したイベントで、Chrome OSを搭載した未完成のハードウェアを披露した。これは「Cr-48」と呼ばれるノーブランドのノートPCで、黒一色でシンプルな外観に注目すべきところはさほどない。Cr-48は、Googleによるパイロットプログラムへの参加を許可された企業や個人ユーザーが使用できる。
サムスン製やAcer製のChrome OS搭載ノートPCを一般の人が実際に購入できるようになるのは、予定より遅れて2011年中ごろになる見通しだ。Googleは、2009年に初めてChrome OS搭載ハードウェアというアイデアを明らかにした際、ちょうど今ごろの2010年後半には登場する予定だと述べていた。
とはいえ、今回のパイロットプログラム用ノートPCでは、いずれこのハードウェアが正式に登場したときに実装される予定の多くの機能を確認できる。
準備が整って一般の人が実際に利用できる段階になった製品分野としては、Googleは同日、「Chrome Web Store」を公開した。これは以前プレビュー版が披露されたものだが、ついに正式公開に至った。
さらに、ウェブブラウザ「Google Chrome」の機能もアップデートされた。
Googleの最高経営責任者(CEO)を務めるEric Schmidt氏は、プレゼンテーションが終わりに近づく頃、数分間を費やしてChromeをアピールした。Schmidt氏はその中で、Googleの共同創設者であるLarry Page氏とSergey Brin氏がブラウザ事業を手がけたいと言い出したとき、自分は反対したと明かした。Schmidt氏によると、同氏はプロジェクトの阻止を試みたが、それでも2人は事を進めて、「Firefox」の開発に関わっていたブラウザの専門家チームを雇い入れたという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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