Googleは米国時間11月17日、ファッション専用検索サイト「Boutiques.com」を公開した。サイトには多くのファッションブランド名が並んでいるが、Google自身のロゴはほとんど見当たらない。Boutiques.comではファッションやアクセサリ、そしていずれは他の「服飾関係製品」も検索対象とする予定だ。Googleによると、こうしたファッション製品の検索は、「Google Product Search」で検索エンジンが参照している、テキストでの説明や基本的な製品比較では対応できないのだという。
Boutiques.comは、Googleが買収したビジュアル検索エンジンLike.comの技術および製品チームから生まれた。Boutiques.comは、GoogleがLike.comを買収対象として検討し始めた時期からLike.comが開発に取り組んでいた技術を主なベースにしており、Like.comの共同創設者で最高経営責任者(CEO)を務めるMunjal Shah氏は、Boutiques.comのリリースを後押しした。
Shah氏は米CNETに対し、「服飾関連製品」では発見することが、意図的な検索より重要とは言わないにしても、同じくらい重要だと説明した。たとえばデジタルカメラを購入する場合、最適の技術と製品仕様を基準に検索するだろう。もちろん、それ以前にデジタルカメラが必要だということに気づいているはずだ。これに対し、ファッション写真や他の人のコーディネート写真を見て、その格好良さに引かれてスキニージーンズを購入する可能性は大いにある。
このためBoutiques.comでは、一般ユーザー、および同サイトに参加する有名人や「流行発信者」が商品を集めた「ブティック」を立ち上げる仕組みになっている。一度作成されると、このブティックは、当該ユーザーのファッションの好みに関するアルゴリズム的評価に基づいて拡張が可能になる。色やスタイルから基本的な製品検索ができるほか、アイテムの柄などのより曖昧な手掛かりでも、Boutiques.comを支える技術で検知可能なものについては検索できる。
Boutiques.comにはGoogleのブランド色がほとんどなく、開発チームによると今後このスタイルを変更するかは未定だという。ただしGoogleは、自社ブランドをもっと前面に押し出した主要サービスについてもアップグレードさせており、15日にはGoogle Product Searchのツールとして、実在店舗の在庫状況を表示する新機能を発表している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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