「格好良い」は、3Dメガネを掛ける人を表すのに適した言葉ではない。
3Dメガネは、見た目が悪く、安価なプラスチック製で、かけ心地も通常かなり悪い。そのため、格好良さをブランドの売りにしているメガネメーカーは、3Dメガネが持つ問題に当然取り組んでいる。
Oakleyは米国時間11月8日、同社初の3Dメガネを発表する予定だ。
この最初のモデルは、Oakleyが既に販売しているサングラス「GASCAN」の現行スタイルをベースにしている。しかし、偏光サングラスレンズに代わって、3Dコンテンツを見ることに最適化されたレンズが使われている。これらのレンズは、Oakleyの光学科学者が2年をかけて開発したHDO-3Dと呼ばれる技術を採用している。同レンズの製造手法は、3Dを快適に見ることができるようにする一方で、眼精疲労を最小限に抑えることを目的にしている。
そして、言うまでもなく、スタイルも向上されている。Oakleyの最高経営責任者Colin Baden氏は、劇場で現在手渡されている3Dメガネについて、自身の考えを述べることをためらわない。「人を間抜けに見えさせる」と同氏はインタビューで発言している。
反論する人はほとんどいないだろう。現在の3Dメガネに対してBaden氏が持つ最大の不満は何か?「平面的なところ」と同氏は述べる。
Oakley製品の外見的な特徴に、顔の面に沿ったラップアラウンドスタイルがある。Baden氏は、同スタイルが見かけだけでないことを強調する。
「周辺視野に対して良い」とBaden氏は述べる。
しかし、暗い3D劇場における格好とかけ心地の良さを得るためのコストは、最初のモデルで120ドルである(色はブラックまたはホワイトから選ぶことができる)。
この価格を知って驚いたとしても、それは普通のことだ。しかし、Baden氏は、その価値は、同メガネを使ういたる所で見いだせ、そして、「光学的に正しい」レンズにあると主張する。
宣伝文句としては、同メガネは、3D映画劇場に持って行くこともできれば、3D対応テレビを持っていれば自宅で3Dを見ることにも使える、となっている。また、ゲームコンソールがすぐにでも対応すれば、3Dゲームをプレイするのにも使うことができる。つまり、Oakleyとしては、3Dメガネの汎用的な部分、もしくは、ほとんど汎用的な部分を宣伝している。
劇場やテレビメーカーが使っている3D技術には複数のタイプがある。3Dテレビの初期モデルはアクティブシャッター(バッテリ駆動)のレンズを使用していたが(これは変わりつつある)、ほとんどの映画館はパッシブ偏光方式を採用している。Oakleyの3Dメガネは、パッシブ方式であり、RealD 3D技術採用の劇場で使えるよう開発されている(RealD 3D技術は現在、劇場で最も広く使われている)。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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