Microsoftは米国時間9月30日、写真および動画編集プログラム、同期ツール、ブログ作成ツールなどのアップデート版を含むアプリケーションスイート「Windows Live」の最新版、「Windows Live Essentials 2011」をリリースした。
Windows Live Essentialsは6月からテスト段階にあったが、このほどMicrosoftのウェブサイトでダウンロード提供が開始された。構成アプリには、「Windows Live Photo Gallery」「Movie Maker」「Messenger」「Mail」「Windows Live Mesh」「Family Safety」「Writer」などが含まれる。
Microsoftはまた、世界的PCメーカーとしては初めてDellがPCにこのプログラムをプリインストールして出荷することも発表する予定だ。
特筆すべきは、この最新版プログラムが「Windows Vista」または「Windows 7」で動作し、「Windows XP」には対応していないことだ。Microsoftによると、このプログラムは今後数時間のうちに48言語で利用可能になるという。
Microsoftは、Windowsを新たにリリースしなくても、Windows Liveの最新版が原動力となってホリデーシーズンにPCの売り上げが増加することを期待している。同社は9月27日、ブログ作成サイトの「Windows Live Spaces」を廃止してユーザーをWordPress.comに引き継ぐと発表した。WordPress.comは、新たなアプリケーションスイートに含まれるブログ作成プログラムWriterにおいて、デフォルトのオプションにもなっている。
Windows Live Photo Galleryには、顔認識機能や複数の写真を合成する機能など多数の機能が追加され、各個人のベストショットを選んで見栄えのよい家族写真を新たに作成できる。Microsoftはまた、Photo GalleryとMovie Makerに他社のサービスにデータをアップロードするための各種オプションを追加した。これは独自のウェブサービスだけでなく、「Facebook」など広く使われているサービスに力を注ぐ全社的な取り組みの一環だ。
8月にベータ版をアップデートしたMessengerでは、主要なインスタントメッセージング(IM)プログラムとしては初めてFacebook上の友人とチャットできるようになった。また、Photo Galleryからは写真を「Flickr」などに直接アップロードできる。
同期プログラムのWindows Live Meshは、前身のWindows Live Meshプレビュー版と「Windows Live Sync」の機能を組み合わせたものだ。Microsoftは9月29日、「Windows Live Sync for Mac」のベータ版を公開している(どうやらこの時点では、名称がWindows Live Meshに変更されるという情報が社内で周知されていなかったようだ)。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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