先ごろ、ソーシャルネットワーク大手のFacebookが「携帯電話を開発中」と報じられた件について、Facebookはその事実を否定した。しかし、Facebookブランドの携帯電話を発売する可能性について、同社がハードウェアメーカーや通信事業者に意見を求めていたことを、米CNETは確認した。
TechCrunchは先ごろ、「Facebookが携帯電話を開発している。(中略)正確には、携帯電話用ソフトウェアを開発中で、実際のハードウェア開発はサードパーティーと協力して進めている」と報じた。Facebookはただちにこの報道を否定し、広報担当者はCNETに次のように語った。「Facebookは携帯電話を開発していない。ほとんどすべての体験はソーシャルになることで向上するものであり、それを可能にするための良策は、既存のプラットフォームやOSと深く結びつくことだと当社は考えている」
しかしFacebookは、「携帯電話を開発中」という表現を厳密な意味にとらえすぎているのではないだろうか。というのも、Facebookが今夏、自社ブランドの携帯電話を出すことに意義があるのかどうかを見極めるため、ハードウェアメーカーや通信事業者に意見を求めたことは事実だからだ。それはつまり、サムスンやHTCといったサードパーティーの企業が製造するハードウェアに、Facebookのソーシャルネットワーク機能を深く組み込んだ「Android」を搭載し、それをAT&Tなどの通信事業者から、おそらく「iPhone」と同様の独占契約によって提供しようという単純な発想だ。
特筆すべきは、報道をくどいほどに否定したにもかかわらず、サードパーティーが製造するFacebookブランドの携帯電話の発売を検討しているのかというCNETの問いに、Facebookの広報担当者が回答しなかったことだ。
この件に詳しい関係筋の話では、構想はごく初期の段階で、計画を進めるかどうかFacebookはまだ決断を下しかねているようだという。とはいえFacebookの検討するアイデアは、たとえ外へ漏れたとしても、その後になって完全に取りやめになるか、あるいは全く異なる方向へ進む場合が多いことで有名だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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