米国時間7月9日に公開されたアナリストの報告によると、Research In Motion(RIM)は2010年末に、1GHzのプロセッサを搭載した小型の「BlackBerry」タブレットをリリースする計画だという。
Rodman & Renshawのアナリストでマネージングディレクターを務めるAshok Kumar氏によると、これは7インチ型のタッチスクリーン式タブレットになる予定で、Marvell製プロセッサを搭載するという。
「RIM(RIMM、格付けは市場平均(Market Perform))は、7インチ型タッチスクリーン式タブレットの投入時期を2011年初めから2010年末に前倒ししようとしている。このタブレットがどうにか差別化できるポイントは、前面と背面に取り付けたテレビ会議用のカメラだ」と、Kumar氏は9日午前、リサーチノートで述べた。
RIMは、このリサーチノートについてコメントを避けた。
RIMは、今春発売されたAppleの「iPad」に対抗して巻き返しを図る構えだ。「BlackBerry Storm」と「BlackBerry Storm2」を擁するRIMはスマートフォン市場でAppleと競合している。
Kumar氏によると、(「BlackBerry Bold 9700」向けにメインプロセッサを供給している)Marvellはまた、新しいタブレットにベースバンドチップ(「iPhone 3G」で採用されている)も供給するという。
搭載される可能性のあるチップ候補は、タブレット、モバイルインターネット端末、電子書籍端末向けのMarvell製1GHzプロセッサ「ARMADA 610」だ。このチップは、1080pのフルHD再生、16メガピクセルのイメージキャプチャ、高性能3Dグラフィックスといった機能を備えている。
MarvellはすでにOne Laptop per Child(OLPC)と協力し、Marvell製チップをベースにした次世代型タブレットを開発している。この「XO」タブレットファミリは、2011年にリリースされる予定だ。
Kumar氏はまた、今回の件に関するコメントで、「iPhone」およびiPadにおける部品の供給状況についても書いている。
「iPhoneおよびiPad向けの供給に需要が引き続き逼迫している。両端末とも、パネルおよびタッチスクリーンが依然として供給のボトルネックになっている。生産能力の増強と生産拡大によって、LG DisplayによるRetinaディスプレイの安定供給は改善されるはずだが、2010年いっぱいは世界的にiPhoneの需要を完全に満たす可能性は低い」(Kumar氏)
同氏は、iPadの出荷台数が2011年には2倍以上の2700万台になると予測しているほか、「2011年におけるiPhoneの出荷台数は、5000万台前半という市場予測をはるかに凌ぐ7000万台になるだろう」と書いている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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