鍵、財布から猫まで――見つからない探し物を、一発で探し出せるアイテムが仏Wistiki(ウィスティキ)から「Wistiki」として登場した。
Wistikiは、リュサト三兄弟が創設した仏のスタートアップ企業。いつもどこかに隠れてしまう飼い猫を見つけるためのアイテムとして開発したという。飼い猫の名前であった「Wistiki」がそのまま社名になっている。
本体は長方形のキーホルダーのような「Voila!(ヴォワラ!)」とメダル型の「aha!(アッハ)」をラインアップ。日本では美貴本が輸入代理店となり、家電量販店やAmazon、オンラインショップなどで販売する。1月24日から順次国内で予約を開始。いずれも税別価格は5980円になる。
スマートフォンやタブレットとBluetooth接続し、専用アプリ「WISTIKI BY STARCK」からWistikiにアクセスすれば、オリジナル呼び出しベルが鳴る仕組み。Bluetoothの通信が途切れるとスマートフォンにメッセージが表示されるほか、マップ上で位置がわかるGPS表示にも対応する。
Wistikiからスマートフォンやタブレットを呼び出すこともでき、カバンなどにつけておけば、空港のターンテーブルなどで荷物が近づいたときにスマートフォンに知らせる「近づきアラート」も装備。1つのWistikiの位置情報を複数のスマートフォンで共有することも可能だ。
Voila!は鍵や傘、自転車など、キーホルダーのように付けやすい形を採用。aha!はペンダントタイプで、ペットの首輪に通しやすいようにデザインされているという。いずれもデザインは仏のクリエーターであるフィリップ・スタルク氏が手がけており、各4色ずつ用意されたカラーも、市場調査とスタルク氏に相談して決めたものだという。今後カードタイプの「Hopla!」もラインアップする予定で、これは財布などに入れやすいよう、薄型化したという。
Voila!とaha!はともに重量11g。充電は不要だがバッテリ交換はできず、使用時間は約24カ月間。美貴本では、電池切れの状態で何かインセンティブを与えるなど、現在対応を検討中としている。
ペットなどへの装着も考慮し、本体は防水仕様。開発からデザイン、製造まですべて仏で手がけているメイド イン フランスモデルになる。
2016年春には、クラウドファンディング「モーションギャラリー」に出品し、約4000万円の支援を集めた。その際に「日本人には、美の心があり、Wistikiの繊細で完璧なデザインを理解してくれる」と感じたという。
日本人は1カ月のうち、約76分を探し物に費やしているという統計もあり、無くした物ベスト3は、鍵、スマートフォン、財布。こうした市場背景を受け美貴本の海外事業マルチメディア商品統括リーダーの中村保幸氏は「日本におけるWistikiの潜在市場規模は200万人以上と言われている。この市場の中でナンバーワンを目指したい」と今後の目標を話した。
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