個人間送金アプリ「Kyash」がサービス開始--総額10億円の資金調達も

 Kyashは12月14日、個人間の無料送金アプリ「Kyash」を招待制のクローズドベータ版として公開した。国内で初めて前払式支払手段を活用した個人間の無料送金システムを採用しているという。同日より事前登録を開始し、2017年初春にiOS版から一般公開する予定。初年度で100万ユーザーを目指す。

個人間の無料送金アプリ「Kyash」
個人間の無料送金アプリ「Kyash」

 Kyashは、個人間で簡単に送金や決済ができるアプリ。手持ちのクレジットカードなどを登録することで、時間や場所を問わず無料で送金できるようになる。そばにいるユーザーだけでなく、FacebookなどのSNSでつながっている相手も送金先に指定できる。送金時にメッセージや画像をつける機能や、複数人への送金、他のユーザーに対して送金の依頼を送る機能などを搭載する。

 アカウント残高を利用した支払いも可能。現金の入出金・振込にかかる手数料、銀行口座の情報は不要となる。セキュリティ面では、カード会員情報や取引情報を保護するための国際的なセキュリティ規格である「PCI DSS V3.2」に完全準拠しているという。

サービスの仕組み
サービスの仕組み

10億円の資金を調達

 これにともないKyashは、総額10億円超のシリーズAラウンドの資金調達も発表した。同社は2015年7月に金融機関を含む3社から、総額約1億7000万円の資金を調達しており、今回は2度目の調達となる。出資したのは、三井住友銀行、伊藤忠商事とジャフコ、電通デジタル・ホールディングス、みずほキャピタル、SMBCベンチャーキャピタルのそれぞれが運営するファンド。

 同社では今回の資金調達により、人材強化とマーケティング活動、セキュリティの向上を図るという。また、金融機関との連携の一環として、三井住友FGと提携し、Kyashの普及に向けた協業を検討する。また、電通および電通デジタル・ホールディングスとは、サービスデザインやマーケティングパートナーとして協業。伊藤忠商事とは、グループ企業や取引先に対し、Kyashの決済プラットフォームを活用した新規事業の開発などを予定しているという。

Kyashに出資した企業
Kyashに出資した企業

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]