Googleのハードウェア事業が成功するかどうかは「Google Assistant」と人工知能にかかっている。同社は「Google Home」からスマートフォンの「Pixel」まで、あらゆるものを接続する機能のエコシステムを構築するため、開発者やパートナー企業からの支持を得ようと積極的な取り組みを始めている。
Googleによれば、Google Assistantは、検索、広告、地図、Android、Google Playなどと同様の、同社の主要なオープンプラットフォームの1つになるという。
Google Assistantのエコシステムが、Amazonの「Alexa」に追いつくためには、かなりの努力が必要だ。Amazonは会話AIの発展を目指し、開発を行う大学生を対象に、賞金総額250万ドルのコンテストを開催しようとしている。Alexaは幅広いエコシステムを持ち、すでに3000種類の「スキル」が用意されているのに加え、GE Appliances、パブリッシャー、およびUberなどの数多くのパートナーを抱えている。
Googleは2016年12月の早い時期に、「Actions on Google」の提供を開始する。このプラットフォームを利用することで、開発者はGoogle Assistantでタスクを実行するための「アクション」を作成できるようになる。アクションには、「ダイレクトアクション」と「会話アクション」の2つが存在するという。Google Homeが普及するためには、スマートホームの分野で大きく先んじているAmazonの「Echo」よりも優れた価値を示す必要がある。
ここで言う「アクション」とは、AmazonのAlexaやAmazon Echoのエコシステムが提供する機能と似たもので、Google Assistantが情報を取得したり、アプリを開いたり、(究極的には)会話をしたりできるようにするものだ。
Actions on Googleの会話アクションではAPI.AIの技術も利用できるようになる。アクションのインターフェースには音声またはテキストが使われ、その組み合わせを利用することも考えられるという。
さらにGoogleは、Google Assistantをさまざまなデバイスに統合できるようにする「Embedded Google Assistant SDK」をハードウェアベンダー向けに提供する。同SDKのリリースは2017年になる予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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