商用ドローンを手がけるドイツ企業のmicrodronesは、ドイツのライフガード協会であるDLRG Horneburg/Altes Land e.V.と協力し、ドローンが水難救助に活用可能なことを示すデモンストレーションを実施した。ドローンを溺れている人の上まで飛ばしてフロートなどの救命器具を落とすことで、ライフガードが救助に来るまでの時間稼ぎができるという。
デモンストレーションは、ドイツ東部を流れるエルベ川で7月22日に実施。microdronesのクアッドコプター「md4-1000」を使い、溺れている人に「RESTUBE」と呼ばれるフロートを投下する救出作業を展開した。
RESTUBEは自動的に膨らむタイプのフロートで、クアッドコプターで運ぶ際には小さく畳むことができる。
microdronesらによると、溺れると大人だと60秒ほど、子どもならわずか30秒で沈んでしまうそうだ。今回のデモンストレーションでは、素早くmd4-1000が移動して溺れている人にRESTUBEを渡せたので、ライフガードが到着するまで水面に浮いて待っていられた。
このデモンストレーションは、水難救助におけるドローンの有効性を証明している。ほかにもドローンの活用が可能な作業として、microdronesらは、熱探知カメラを使った遭難者の探知、近づくことが難しい現場の状況確認、救援部隊への上空からの映像提供、医薬品や救命器具の運搬などを挙げた。
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