Bluetooth Special Interest Group(Bluetooth SIG)は米国時間6月16日、広く使われている無線通信規格の次期バージョン「Bluetooth 5」について、到達距離が4倍になるほか、携帯電話、フィットネストラッカー、ステレオレシーバー、車といったデバイス間の転送速度が2倍になることを明らかにした。新規格では、さらにリッチなデータを転送するブロードキャストメッセージングの容量も増えており、次世代のワイヤレスサービスが実現する。
2016年中または2017年初めにリリースされるBluetooth 5は、「モノのインターネット」(Internet of Things:IoT)業界のカンフル剤になると期待されている。IoTは、周囲のものすべてが相互に通信して連携するという考え方だ。
Bluetooth SIGのエグゼクティブディレクターを務めるMark Powell氏は、声明で次のように述べている。「運用範囲の拡大によって、一般的な住宅であれば、家の外のかなり離れた場所にあるIoTデバイスへの接続が可能になり、また転送速度の向上によってデータの転送やデバイスのソフトウェアアップデートが高速化できる。そして、今よりもリッチな情報をブロードキャストできる能力が追加されたことで、Bluetooth 5では、ビーコンや位置情報認識などのコネクションレスサービスが、簡単でシームレスなIoT体験にとっていっそう重要な要素となる」
Bluetooth 5は、2013年12月にリリースされた「Bluetooth 4.1」の後継規格となる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」