Appleは、スマートフォンやタブレットの背面が十分に利用されていないと指摘し、ボディの前面と背面を曲面ディスプレイで“包む”ことで最大限活用する技術を考案した。
この技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間2016年6月14日に「ELECTRONIC DEVICE WITH WRAP AROUND DISPLAY」(特許番号「US 9,367,095 B2」)として登録された。出願日は2015年4月7日、公開日は2015年7月30日(公開特許番号「US 2015/0212784 A1」)。
スマートフォンなどの両面にタッチパネル付きディスプレイを搭載するアイデアは以前から見られたが、Appleの特許は曲面ディスプレイをボディに巻きつける発想が特徴。これにより、前面だけでなく背面を使った多彩な操作が可能になる。さらに側面もさまざまな用途に利用できる。
例えば、側面に仮想的なボリュームボタンを表示しておくと、操作状況に応じてボタンを大きくしたり小さくしたりして、より使いやすいUIが実現できるとしている。
Appleは、曲面ディスプレイを採用することで、デバイス形状の自由度も高まると説明した。現在のスマートフォンで一般的な長方形の板状に限らず、一方の幅が狭いテーパー状のボディや、円筒に近い形のデバイスにもこの特許は適用可能だ。
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