Appleが研究開発に投じる資金が2016年に100億ドルを上回る見通しだ。この資金は、全てが噂される次期「Apple Watch 2」に投入されるとは限らないと仮定すると、同社が「過去最大の方向転換」を計画中であることを示唆している。
AppleウォッチャーのNeil Cybart氏は、「Appleは、2016年に100億ドル超の研究開発費を注ぎ込むことなりそうだ。これは、2015年から30%近い増加であり、わたしが出した強気の試算額をも上回っている」と述べた。「わずか4年前にAppleが研究開発に支出した額が年間30億ドルをやや上回る程度だったことを考えれば、顕著な伸びだ」(Cybart氏)
そして、2017年には研究開発費が120億ドル超となることが予想されている。
さらに状況を把握するために言っておくと、「iPhone」が初めて発売された2007年にはAppleの研究開発費は年間8億ドル未満だったが、「iPad」が発売された2010年には18億ドルをやや下回る規模まで拡大した。
Cybart氏はまた、研究開発費の増加と売上高の伸びの鈍化の両方に起因して、Appleの研究開発費が現在、売上高の伸びを上回っていることにも言及している。
では、Appleがひそかに取り組んでいるものとは何だろうか。Cybart氏は、次の3つの可能性を挙げている。
この3つの可能性のうち、Cybart氏は、方向転換の可能性が最も理にかなっていると考えている。それは、ウェアラブルと自動車のいずれかの分野になるというのが同氏の見方だ。
「実のところ、人々は、『Project Titan』によって、Appleが実際に電気自動車を出荷できる確率をかなり低く見積もっている。現段階で、Appleが独自の電気自動車を販売する確率は少なくとも80%だと私は考えている」(Cybart氏)
実現する確率としては、かなり良い数字だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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