インターピアとejeは4月5日、全国の複合カフェ(ネットカフェ)を中心に、店舗内でバーチャルリアリティ(VR)の視聴体験ができる、店舗常設型HMD(ヘッドマウントディスプレイ)VRシアターサービス「VR THEATER」を4月7日より開始すると発表した。
VR THEATERでは、ejeが運営するGear VR向け高品質360度動画ポータルアプリ「VR CRUISE」の各種コンテンツのほか、第1弾のコンテンツとして、2014年より各地にて開催されている「進撃の巨人展」でのみ体験できる「進撃の巨人展 360°体感シアター “哮”」を期間限定で公開する。
視聴するには、対応するネットカフェに来店し、受付でチケットを購入する。スマートフォンでチケットに記載されたQRコードを読み取ってアクティベーションすると視聴できる。コンテンツ課金・店頭決済システムはインターピアが開発した。
使用する機器はサムスンのゴーグル型ヘッドマウントディスプレイ「GearVR」だ。スマートフォンと組み合わせ、高精細な360度コンテンツが気軽に楽しめる。eje 代表取締役の三代千晶氏は今後について「ほかにもOculus Riftやソニーなどいろいろな機器でユーザーに体験いただける機会を増やしたい」とコメントした。
コンテンツの視聴料金は600円/1回視聴。別途、店舗利用料や入会料金が発生する。今後は第2弾として世界初公開となる「攻殻機動隊 新劇場版 Virtual Reality Diver」完成版(15分)も公開予定で、5月にリリースする。第2弾以降の料金は調整中という。
一般社団法人 日本複合カフェ協会(JCC)の協力により、自遊空間 BIGBOX高田馬場店など31店舗からスタートする。実施場所など詳細はウェブサイトで見られる。
JCCは、ネットカフェ業界の健全な発展や加盟店の社会的地位の向上、利用者向けコンテンツサービスの拡充のために活動しており、複合カフェの約半数が加入しているという。JCC 理事長の日高大輔氏は、実際に体感してみて「言葉で表せない。一言でいうならビックリしたのが素直な感想。小さいころ思い描いていた一つの未来の姿を見た感じ。複合カフェの発展に向け、VRの世界を1人でも多くの人に体験できるよう、われわれが整備していきたい」と語った。
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