近ごろの政治家や著名人は、意見を表明するのにプレスリリースを出さない。いちいち記者を呼ぶこともない。代わりに、ソーシャルネットワーキングサイトやブログに投稿する。
そうした際の利便性を図るべく、Facebookが「ノート」機能の新しいデザインをテストしている。ノートは、「様々なトピックについて考えを書きとめ、そのままプロフィールに統合する」手段として、2006年に提供開始となったサービスだ。現在、一部ユーザーを対象にテスト中の新しいデザインは、米YahooのTumblr、およびMediumなどの人気競合サイトにヒントを得たもので、シンプルな背景と大きなサイズの写真が特徴だ。
Facebookの広報担当者は「(同社が)『Notes』機能のアップデートをテストしており、その目的には、Facebookで長文形式の投稿を執筆したり読んだりすることをより簡単にすることがある」と声明で述べている。
ノートの新デザインは、そのようなブログ投稿の重要性の高まりをFacebookが認識していることを示している。元アラスカ州知事のSarah Palin氏のような政治家や、Taylor Swiftさんのようなポップスターは、これらのサービスを使い容易にシェアできる形でファンに語りかけている。Palin氏の投稿は政治の世界で話題になり、「Apple Music」に関するSwiftさんの投稿は、テクノロジ大手のAppleにビジネスのやり方を変更させた。
Facebookは、多くの著名人が長々とした投稿を書く場所になっているが、たいていは文字ばかりで、多くのサイトが提供しているような視覚的な華やかさに欠ける。その結果、ノート機能を使う人は少ないようで、Facebook自身も何年もこの機能を話題にしていなかった。
Facebookは、自社の新しいノート機能について、提供時期だけでなく提供予定があるかも明らかにしていない。それまでの間、新しいデザインのノートがさらに同社サイトに登場する予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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