現代のITはPC内だけで完結することは少なく、メールやSNS、ストレージなど多種多様なオンラインサービスに依存している。すべてのサービスで同じユーザーIDとパスワードを使い回せば楽なものの、どこかで情報流出することを考えると、サービスごとに異なるIDとパスワードを使うべきだ。しかも、短くて単純なパスワードは破られやすいので、長く複雑なパスワードを設定する必要がある。
何種類ものIDとパスワードを記憶しておくことは難しいし、サービスを利用するたびに間違いなく入力する手間も無視できないほど大きい。そんな悩みは、クラウドファンディングサービスKickstarterで支援募集中の携帯用USB指紋認証デバイス「Crypta」で解決しよう。
Cryptaは、PCのUSBポートに挿し、ログインが必要な際に指紋認証してIDとパスワードを自動入力するデバイス。各種オンラインサービス用のIDとパスワードだけでなく、PCへのログインや画面ロックの解除などにも使える。
PCから見ると、CryptaはUSBキーボードとして機能する。ユーザーがログインを求められたらCryptaをPCのUSBポートに接続し、あらかじめ「Google」「Facebook」「Windows」といった名称で登録しておいたIDとパスワードの組み合わせを選んで指紋を認証させると、CryptaがIDとパスワードを自動入力する仕組みだ。特別なソフトウェアやドライバは必要ない。
USBキーボードを接続可能なデバイスなら、PC以外にスマートフォンやタブレットでも使える。対応OSはWindows、Mac OS、Chrome OS、Linux、iOS、Androidなど、USBキーボードが使える環境であれば問題ない。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間9月15日まで。目標金額の8万ドルに対し、記事執筆時点(日本時間8月6日14時)で集まった資金は約750ドル。
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