スマートフォンにスマートウォッチ、スマートグラス、スマートロックなどなど、世の中スマートが流行している。そんななか、クラウドファンディングサービスKickstarterに世界初のスマート水筒「Trago」が登場した。
人間の体はおよそ7割が水で占められており、多すぎても少なすぎても良くない。特にスポーツの練習や試合でパフォーマンスを最大限に引き出すには、さまざまな条件に応じて水分を適切に摂取する必要がある。Tragoは、最適なタイミングで最適な量の水を飲めるようアスリートを支援するスマートな水筒だ。
Tragoの秘密はキャップ部分にあり、専用の付属水筒だけでなく、一般的な広口水筒に取り付けても使える。Tragoは、水筒内にある水の量を超音波で計測し、スマートフォンやスマートウォッチとBluetooth経由で連携して水分摂取を管理する。
人によって水分の適切な摂取パターンは異なるが、Tragoは対応アプリケーションに性別や年齢、運動強度といった情報を入力すれば、ユーザーごとに適したアドバイスをしてくれる。
Tragoは、専用アプリケーション以外に、スマートフォン用ヘルスケアアプリケーションやスマートウォッチ、各種スポーツ用ウェアラブルデバイスとも連携できる。例えば、運動強度や気温、湿度が変わると、Tragoは水分摂取タイミングを自動的に調整してアドバイスしてくれる。こうした機能は、スポーツのときだけでなく熱中症の予防にも役立ちそうだ。
なお、ペットボトル飲料を買わずに水筒で水分補給すれば、環境に優しい生活が送れる。Tragoのアプリケーションは飲んだ水の量からペットボトル何本を捨てずに済んだか計算して、ユーザーが環境保全にどれだけ貢献しているかを数値化する。さらにTrago開発チームは、売上高の1%に相当する金額を良質な飲料水の確保に取り組んでいるプロジェクトや組織に寄付するという。
Kickstarterでの支援受付は7月3日(日本時間)に締め切られる。記事執筆時点(日本時間6月19日13時)で、目標額5万ドルを超える6万ドル弱の資金が寄せられている。
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