リクルートライフスタイルは5月12日、POSレジアプリ「Airレジ」をはじめとしたAirシリーズの新サービスとして、店舗業務に役立つサービスを紹介する「Airマーケット」を公開した。Airレジのメニュー欄に誘導枠を設け、主に既存顧客に対して、同社が厳選したサービスを案内する。図や動画でのサービス説明や、導入店舗での事例を掲載するなど、わかりやすさにこだわったという。
当初は社内外の12サービスをサイトで紹介。Airレジのほか、同シリーズである予約管理の「Airウェイト」、順番待ち管理の「Airリザーブ」、リクルートポイントが貯まる決済アプリの「Airウォレット」、同社の飲食店予約サービス「ホットペッパーグルメ」。すでにAirレジと連携しているモバイル決済の「Square」、クラウド会計の「freee」と「MFクラウド会計」と「弥生」。そしてAirマーケットで初めて連携した、ネット印刷の「ラクスル」、食材仕入れの「八面六臂」、社内SNSの「Talknote」。
各サービスへの申し込みは、Airマーケットから遷移した先の各社のウェブサイトで行う。Airレジ会員の特典として、各サービスの利用料を割り引けるクーポンなどが用意されている。リクルートライフスタイルは、紹介したサービスの成約時に企業側から一定の手数料を得る。
「店舗とサービス提供企業とのマッチングが求められている」と話すのは、Airマーケットのサービス責任者である古川祐也氏だ。事前の調査により、店舗側は人材の雇用や教育、集客など多くの課題を抱えており、さらにその課題に対する有効な解決策がない状態であることがわかったという。一方、店舗にサービスを提供する企業側からは「店舗との接点が少ない」「営業や販売をする人材がいない」「よいサービスを作ったが、知られていない。店舗へのPRの仕方がわからない」などの声が聞かれるそうだ。
Airマーケットで紹介するサービスは、今後、随時追加していく方針。古川氏は「ただやみくもに増やしていくというよりも、よいサービスだけを積極的に集めていく。まずは幅広い領域のサービスを集めたい」と意気込む。すでに申し込みがあるそうだが、店舗が必要としているサービスを提供しており、かつビジョンが合う企業のみを厳選していくという。
「店舗をとりまくあらゆる業務の不都合を解決する、という目標はAirレジの提供開始時から変わっていない。Airマーケットを軸にして、それをどのように展開するかを今後突き詰めていきたい」(古川氏)。
Airレジはサービス開始から約1年となる2014年11月、アカウント数が10万件に達した。数字は明かさなかったものの、現在も件数は順調に増加しているそうだ。リクルートライフスタイルの執行役員である大宮英紀氏は「オンライン予約を普及させるには、人々の行動、習慣を変えなければならない。クラウドが当たり前になるまでにはまだ少し時間がかかると思うが、先にチャレンジして、他社よりもスピーディに事業を展開していきたい」と展望を語った。
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