Skypeの新しいリアルタイム言語翻訳サービスに、イタリア語と中国語(北京語)が加わった。
イタリア語は、「Skype Translator」のプレビュー版に登録したユーザーの関心が高く、対応する言語のリストに追加したという。Skypeでマーケティングを担当するYasmin Khan氏が米国時間4月8日付けのブログの中で述べた。それでも、Translatorの機能にイタリア語を追加することは、標準中国語の対応に比べれば比較的容易だったようだ。
「(標準中国語は)約1万語の文字や複数の声調があり、英語のネイティブスピーカーにとって、アラビア語、日本語、韓国語と並んで最も習得が難しい言語の1つだ」(Khan氏)
北京を拠点とするMicrosoftの研究者や科学者が米国側の関係者と連携して、標準中国語の認識、言語、翻訳モデルの開発を支援したと、Khan氏は述べた。
これまでSkype Translatorは、スペイン語と英語の2言語のみに対応していた。
Skypeは、インターネットベースの通話に加えてインスタントメッセージの機能を提供しており、Facebookの「WhatsApp」との競争に直面する可能性がある。メッセージングアプリのWhatsAppは、その機能の1つに音声通話を追加している。Facebook傘下のWhatsAppは、世界最大のインスタントメッセージングサービスで、2015年1月時点の月間ユーザー数は7億人となっていた。一方Skypeは、ユーザーをつなぎとめ、新たなユーザーを引き込むために、独自の機能セットを拡充し、「Skype for Business」やSkype Translatorなどをリリースしてきた。
2014年5月に発表されたSkype Translatorは、会話をほぼリアルタイムに翻訳する機能を提供する。このサービスは、言語の壁を取り払うことを目指しており、通話中に双方の言語を翻訳することができる。同サービスは、新たに追加された2言語のほか、英語とスペイン語に対応している。また、インスタントメッセージをさまざまな言語に翻訳することも可能だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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