Gartnerが米国時間3月3日に発表したレポートによると、Appleは新型「iPhone」に支えられ、2014年第4四半期のスマートフォン販売台数で最大のシェアを獲得したという。
2014年第4四半期の世界スマートフォン販売台数で、Appleは20.4%のシェアを獲得した。2013年同期のシェアは17.8%だった。サムスンの同四半期のスマートフォン販売台数は7300万台で、シェアは前年同期の29.5%から19.9%に減少した。
Appleによる同四半期のiPhone販売台数は7480万台で、過去最高の四半期となったとGartnerは述べた。Gartnerによると、「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」をはじめとするAppleのスマートフォンシリーズは、米国と中国で需要が高く、販売台数はそれぞれの国で88%と56%の伸びを見せたという。新型iPhoneの投入によって、多くの既存所有者によるアップグレードに拍車がかかったことに加え、大画面端末を求めていたユーザーが「Android」の代わりにAppleを候補として検討するようになった。
Appleが記録的な四半期を達成したことからは、同社がスマートフォンのディスプレイサイズを拡大したことが功を奏したことが明らかである。同社はそれまで、「GALAXY S5」や「GALAXY Note」といった大画面端末を提供していたサムスンに市場シェアと販売台数を奪われていた。しかし、Appleを首位に押し上げた要因は、iPhone 6だけではなかった。サムスンは、Xiaomi(シャオミ)などの中国ベンダーによる低価格スマートフォンによって、ローエンド分野においても打撃を受けた。
第4四半期スマートフォン市場において、第3位はLenovoで市場シェア6.6%、以下、Huawei(ファーウェイ)が5.7%、Xiaomiが5.1%でそれに続いた。Lenovoのスマートフォン販売台数が前年比47.6%増と大きく増加したのはMotorolaを買収したためであり、Gartnerによる数値もMotorola買収を反映したものになっている。
しかし2014年全体では、サムスンがシェア24.7%でスマートフォン市場を独占した。ただし、前年の30.9%からは減少している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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