Xiaomi、5.7インチ画面の新フラグシップ端末「Mi Note」を発表

Aloysius Low (CNET News) 翻訳校正: 編集部2015年01月16日 08時47分

 Apple製品に似たスタイリッシュなデザインで低価格のスマートフォンを提供することで知られるXiaomi(シャオミ)が、最新フラッグシップモデルとなるファブレット「Mi Note」でこれまでよりもハイエンドな分野への進出を果たす。

 Xiaomiの最高経営責任者(CEO)Lei Jun氏は、中国の北京で開かれたイベントで現地時間1月15日、同ファブレットを発表した。

 5.7インチのフルHDディスプレイと13メガピクセルカメラを搭載する同端末で、XiaomiはAppleの「iPhone 6 Plus」との勝負に真っ向から挑むつもりだ。「Note」という名称は、大型スマートフォンが人気を集める発端となったサムスンの「GALAXY Note」にも対抗していることをうかがわせる。


XiaomiのCEO、Lei Jun氏が最新フラッグシップモデルとなるファブレット「Mi Note」を披露した。
提供:Aloysius Low/CNET

 IDCアナリストのBryan Ma氏は、「Xiaomiが新製品で『ファブレットに進出』したことは意外ではない」と述べる。「同社はこれまでファブレットとしてローエンドの『Redmi Note』しか提供しておらず、同社ポートフォリオにおいて明らかにこの部分が欠けていた。ハイエンドユーザーにもファブレットが必要だ」(Ma氏)

 Mi Noteは、成長著しいXiaomiによる最新製品である。4年前に設立されたばかりの同社はこの4年間で、世界第3位のスマートフォンベンダーにまで成長した。Xiaomiは既に、中国では最大のスマートフォンブランドである。

 Mi Noteは、同社の典型的な低価格シリーズであるRedmi Noteよりもハイエンドなモデル。しかし、それでも競合製品よりはかなり価格が低く、2299人民元(約370ドル)だという。Xiaomiは、端末の製造コストが高い分だけ高価格と述べるが、それでも競合他社のハイエンドモデルと比べれば半額以下である。Mi Noteは1月27日に中国で発売される。

 Appleのハードウェアおよびソフトウェアのデザインを統括するJony Ive氏は、Xiaomi製品の外観がApple製品に似ていることについて、同社に苦言を呈したこともある。

 しかしLei氏は15日、iPhone 6 Plusの名を挙げながら、進んでMi Noteと比較した。サイズはMi Noteの方が大きいにもかかわらず、Mi Noteの重さはわずか161g。前面と背面に曲面ガラスが採用されている。同社は、インドなどの市場において、iPhone 6 Plusと同等の品質とサイズを求める消費者が、iPhone 6 PlusよりもMi Noteを選択するだろうと考えている。

 iPhone 6 Plusは、5.5インチディスプレイを搭載し、重さは172gだ。

 Xiaomiによると、Mi Noteの13メガピクセルの背面カメラは同社が保有する特許技術に基づくものだという。また、AppleのiPhone 6 Plusとは異なり、それよりも薄いMi Noteは、背面カメラの出っ張りがない。光学式手ぶれ補正機能も備えている。

 自撮りをするユーザー向けに、Xiaomiは「HTC One M8」を手本にした。前面カメラには、HTCの「Ultra Pixel」と同じ4メガピクセルのセンサが採用されている。

 Mi Noteが、長期にわたってXiaomi製品ラインの最高機種の座に君臨することはない。さらに高性能な製品を求める消費者は、「Mi Note Pro」を用意している。同製品は、Qualcommの8コアプロセッサ「Snapdragon 810」、4GバイトのRAM、そして2Kディスプレイを初めて搭載する数少ない端末の1つになる予定だ。Xiaomiが負担する製品コストに近い、3299人民元(530ドル)という価格で販売される予定である。この高性能モデルの発売日を、同社は明らかにしなかった。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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