Dashlaneの新製品を使えば、主要なウェブサイトのパスワードを変更する面倒な作業が大幅に楽になるかもしれない。この機能は、セキュリティが侵害されたときに特に役立つはずだ。
米国時間12月9日に公開されたDashlaneの「Password Changer」は、パスワードで保護されたウェブサイトのリストを表示する機能を備える。ユーザーがパスワードを変更したいサイトをクリックすると、同ツールはユーザーに代わって自動的に古いパスワードを強力な新パスワードに変更する。
Password Changerの狙いは、ユーザーが自分のログイン情報が危険にさらされていると感じたときに、ユーザーの選択したパスワードを自動的に変更することだ。これは名案に思える。しかし、Password Changerはベータ製品として世に出たばかりなので、今も開発途上のツールだ。ただし、Dashlaneは、より多くの特色や機能を追加することが目標だと話している。
現在のところ、Password ChangerはAmazonやDropbox、Facebook、Google、LinkedIn、PayPal、Twitterを含む米国の約70の主要サイトをサポートする(完全なリストはここで確認できる)。しかし、Dashlaneは早急にそのリストを拡充し、世界中の数百のサイトを追加すると約束している。Password Changerの最初のバージョンはPCと「Mac」のみをサポートするが、モバイルバージョンも「近日中に公開」される予定だ、と同社は話す。
Password Changerにアクセスするには、サインアップも必要だ。このプロセスには少し時間がかかるかもしれない。9日の時点でサインアップすると、合計で8000人ほどがアクセス待ちとなっていた。
Dashlaneは、一定の間隔でパスワードを自動的に変更する機能の開発にも取り組んでいる。例えば、極めて重要な一部のパスワードを30日ごとに自動的に変更するよう同ユーティリティを設定することも可能だ。
ここまではよく理解できたが、Password Changerがパスワードを変更した後、ユーザーはそれらのパスワードをどのように管理すればいいのだろうか。Password ChangerはDashlaneの「Password Manager」に直接組み込まれる。Password Managerはログイン情報の保管と同期を行い、ユーザーが特定のウェブサイトにサインインする必要があるとき、該当するログイン情報を自動的に適用する(ユーザーは単一のマスターパスワードを使って、Password Managerにサインインする)。Dashlaneは1台のデバイスで利用する場合は無料だが、複数のデバイスでログイン情報を同期したい場合は年間利用料40ドルの「Dashlane Premium」が必要だ。
Password Changerの追加は、DashlaneのPassOmatic買収によるものだ。PassOmaticは、自動パスワード変更技術を開発した企業である。Dashlaneのパスワードマネージャは、それ自体でもパスワード管理において効果的なツールだ。しかし、Password Changerを組み込むことの目的は、複数のパスワードの変更を一度に済ませることで時間と労力を軽減することにある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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