Googleは、2014年末に旧式のブラウザプラグインをすべて廃止する代わりに、「Chrome」ブラウザを拡張するプラグインに依存するユーザーに一時的な救済措置を提供した。
同社は、10年以上前に開発されたNPAPI(Netscape Plugin Application Programming Interface)というメカニズムを使用して同ブラウザに接続するプラグインを段階的に廃止する予定である。しかし、Chromeユーザーにこれらのプラグインの使用を完全にやめさせるのは難しい作業となっている。
Googleは2013年9月、NPAPIプラグインのサポートを廃止する計画を発表している。ただし、最もよく使用されているものはまだ許可するという段階的なアプローチをとった。許可されるのは、Microsoftの「Silverlight」、Unity Technologiesの「Web Player」、Oracleの「Java」、Facebookのビデオ通話ツール、Google自身の「Google Talk」と「Google Earth」といったプラグインである。
Googleは計画後すぐに、プラグインに依存するユーザーが困らないようにしようと決断した。Chromeのセキュリティチームに所属するGoogleプログラマーのJustin Schuh氏は、米国時間11月24日付けのブログ投稿で次のように理由を説明した。
プラグインベンダーらは、ユーザーが代替技術に移行できるように鋭意努力しているが、少数のユーザーはまだ、移行が完全には完了していないプラグインに依存している。われわれは、高度なユーザーや企業が、作業に不可欠なプラグインの移行を待つ間、(「Enterprise Policy」を通して)NPAPIを一時的に再有効化するためのオーバーライド手段を提供する予定である。
Googleは当初、使用パターンやフィードバックにもよるが、ChromeのNPAPIサポートを2014年末までに完全に廃止する予定だと述べていた。現在はその予定を延期しているが、2015年には、3段階にわたる措置によって廃止を続行する予定である。
2015年1月の第1段階では、ホワイトリストで許可されるものも含めてNPAPIプラグインがデフォルトでブロックされる予定。設定はオーバーライド可能だ。
2015年4月の第2段階では、Chromeのプラグイン実行機能を完全に無効にする。ただし、ユーザーがChromeの技術設定において「chrome://flags/#enable-npapi」というフラグを設定して明示的に有効化する場合を除く。またこの段階では、「Chrome Web Store」からもすべてのNPAPIプラグインが削除される予定だ。
2015年9月の最終段階では、NPAPIプラグインを実行するすべての機能がChromeから削除される予定だ。
またGoogleは、プラグインプログラマーに対し、同社のNPAPI廃止ガイドを参考にすることを推奨している。
「この移行の各段階を経るごとに、より安全で、よりモバイルに適したウェブに近づいていく」とSchuh氏は述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
すべての業務を革新する
NPUを搭載したレノボAIパソコンの実力
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力