ARMは英国時間10月1日、モノのインターネット(IoT)向けの新しいプラットフォームについて、その概略を説明した。このプラットフォームは、「Cortex-M」ベースプロセッサ向けの無償の「mbed」OS、およびフリーミアムモデルで稼働するデバイスサーバを中心に展開するという。
新プラットフォームは、IoTデバイスおよびエンドポイントをよりインテリジェントにすることを目指している。
9月23日の「Cortex-M7」プロセッサ発表に付随する今回の動きには、まずは基本的な標準機能を作成し、このハードウェアをベースとした付加価値の構築を開発者にゆだねようという意図がある。
ARMによると、「mbed Device Server」は、接続機能やセキュリティ、ベース管理ツールなどを備えたものになるという。接続機能は、主要なインターネット標準を軸とする予定だ。言い換えれば、ARMはmbed Device ServerをIoTにおけるベースレイヤと見なしているということだ。ARMのmbedスタックに搭載される技術の一部は、2013年のSensinode買収に伴って得たものだ。
いくつかの点で、ARMによるmbed Device Serverリリースは、Intelの「Wind River」ユニットと競合するが、完全に重なり合うわけではない。ARMの取り組みから浮き彫りになるのは、IoT(および、そのビジネスモデル)を実現するために必要な、基本要件の一部に関して、標準規格や合意がないという点だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」