Apple主要製品のうち、次期「iPhone」「iPad mini」2機種のリリース計画に遅れが出ているという話が浮上した。同社が新たなセキュリティおよびディスプレイ技術の追加に急きょ乗り出したためだという。
KGI SecuritiesのアナリストMing-chi Kuo氏は米国時間4月11日午前の投資家向けメモで、Appleが指紋スキャナー技術の搭載を望んでいることから、次期「iPhone」の計画が延期されていると述べた。Apple Insiderがその要約を掲載した。
「Appleは、カバーグラスの下に塗布するモノクロのコーティング剤による干渉を回避する方法を探り出さなければならない」とKuo氏は記している。
この技術は、パスコードやパスワードを使わずにユーザーIDの認証を可能にするもので、セキュリティ企業AuthenTecによる技術と思われる。Appleは2012年7月、同社を3億5600万ドルで買収した。AuthenTecは指紋センサーとID管理ソフトウェアを開発しており、買収前はMotorola、LG、サムスンといった企業に自社の技術を販売していた。
Kuo氏は、次期「iPad mini」について、Appleがより高密度の「Retina」ディスプレイを採用する意向であり、この決断が製造上の問題を引き起こしていると繰り返した。Kuo氏のこうした主張は、今回が初めてではない。また、この数か月間、こうした高密度画面に関するうわさも出てきている。これらは、そのようなパネルの製造について2012年11月頃には出てきていた情報に基づいている。
Kuo氏はこうした主張に加えて、Appleが低価格のiPhoneをリリースする計画についても、特にケーシングをめぐる製造上の問題により、つまずいている状態だと指摘する。Appleは、同iPhoneの背面を再びプラスチックに戻すと言われている。プラスチックは、iPhoneの旧機種の一部で使用されていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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