サンフランシスコ発--Intelは米国時間2月26日午前、招待者のみのイベントで独自の「Apache Hadoop」ディストリビューションを発表した。今週行われた他社の発表に対抗するものだ。
IntelでArchitecture Groupのバイスプレジデントを務めるBoyd Davis氏は、「われわれは大量のデータを生成する時代にいる」と述べた。「しかし、重要なのはそこから何を得るかではない」(同氏)
Davis氏は、ビッグデータを新しい大きな流行語ととらえることもできるとした。
しかし、ビッグデータは、パーソナライズされた医療からエネルギー供給不足の管理に至るまで、ビジネスモデルや社会全体を変革する力も秘めていると同氏は付け加えた。
EMCやHewlett-Packardが今週に入って発表したように、Intelのディストリビューションの背景にあるのは、セキュリティ上の潜在的な脅威をより迅速に特定するとともに、より優れた企業判断を下すために大量のビッグデータを活用するという考え方だ。
さらにIntelは、データセンター向けのポートフォリオを拡充するという全体像も描いている。その目的は、分析だけではなく、全社のデバイスに接続し管理することを可能にする拡張性の高いフレームワークを提供することだ。
しかし、IntelはHadoopを直接シリコンレベルに組み込むことにより、このオープンソースソフトウェアのフレームワークの導入をゼロからのアプローチとしてとらえている。
Intelは、Hadoopを利用するのは、Hadoopがオープンで拡張性が高く、企業で高度化するデータセンターの課題に対処するための優れた戦略になるからだと説明した。
現在、Hadoopから「OpenStack」までさざまなフレームワークがある中で、オープンソーステクノロジは高性能コンピューティングとクラウドの拡張性を実現するためのけん引力となっている、とDavis氏は述べた。
同氏は、Hadoopフレームワークは特に大きな可能性を秘めていると述べ、Hadoopが、水平分散を通じてさまざまなスタックの構築が可能な組織内の基礎的なレイヤになると語った。
Intelはまた、このIntel-Hadoopディストリビューションは「パフォーマンスのチューニングの際に想定されるタスクが除外されるよう自動的に設定される」ため、その導入と管理はIT管理者にとって容易になるとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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