「Windows 8」上で「Gmail」や「Google Calendar」のネイティブアプリを使用したいと考えているユーザーは、長い間待つ必要があるかもしれない。その一方で、Googleがそういったアプリの開発計画を完全に「排除した」という、米国時間12月12日にウェブを駆け巡った報道は間違っているという。
「Google Apps」担当プロダクトマネージャーであるClay Bavor氏が英国のテクノロジニュースサイトV3.co.ukとのインタビューで語ったところによると、同氏のチームの製品をWindows 8プラットフォーム上で利用可能にする予定は当面ないという。
「Windows向けアプリを開発する計画はない。われわれは、投資の対象をとても慎重に吟味しているとともに、ユーザーのニーズに応えるつもりであるものの、『Windows Phone』やWindows 8を使用しているユーザーはそう多くない」(Bavor氏)
またBavor氏は、Windows 8のユーザー数が増えれば、Googleのスタンスも変わる可能性があるとも述べている。
「そういった変化があれば、Windows 8向けアプリの開発を投資対象としていくのはもちろんだ」(Bavor氏)
ただし、Googleの関係者が米CNETに語ったところによると、Windows 8向けアプリを開発する可能性が「排除」されたわけではないという。
同関係者は「われわれの目標は、すべてのプラットフォームをまたがってアプリのシームレスなエクスペリエンスをユーザーに提供できるようにすることであり、われわれは自社製品をできる限り多くの人に向けて利用可能にしていきたいと考えている」と述べるとともに「われわれは常にさまざまなプラットフォームを評価しているが、現時点では公開できる詳細な計画はない」と述べている。
Google AppsではGmailやGoogle Calendar以外に「Google Drive」や「Google Docs」「Google Sheets」「Google Slides」なども提供されている。
Googleはこれまでに、Windows 8版の「Google Chrome」や、Windows 8向けのネイティブ検索アプリをリリースしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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