Googleにおいて中国からのトラフィックが急激に落ち込んでいる。この問題について、ウェブ監視団体は、Googleの検索エンジンが中国政府によって「遮断」されていることが原因としている。
Googleのウェブサイト「Transparency Report」に掲載されたデータは、米国太平洋時間11月9日朝の時点で同社ウェブサイトに対するトラフィックが急激に低下し、通常のほぼ半分程度となっていることを示している。
リアルタイム監視をしているGreatFire.orgによると、このトラフィックの低下は、中国政府が同国ネットワークを「インターネットから完全に切り離すことに一歩近づいた」ことを意味しているという。
こうした遮断は長期化を意図したものなのかどうか、あるいはすでに解除されており、中国のインターネットユーザーが朝目覚める頃にはGoogleに接続できるようになるのかどうか、すぐにははっきりしなかった。
Googleは中国における検閲と5年以上にわたって戦ってきた。2012年4月には「Google Drive」が遮断された。2010年に同社が香港のドメインに切り換えた後も、注意を必要とするような話題は引き続き閲覧禁止状態になっていた。
Googleは米国時間11月9日に米CNETに寄せた声明で、「われわれはこの問題を確認済みであり、当社側に一切問題はない」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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