「NAVERまとめ」でアマゾンなど1億超の画像利用可--位置情報も付与

 NHN Japanは9月26日、同社の運営するキュレーションプラットフォーム「NAVERまとめ」において、新たに5社のコンテンツ事業者と提携・協力し、まとめ作成者向けに画像コンテンツの提供を開始したことを発表した。また、これに併せて新たに「地図機能」も実装した。

 NAVERまとめではこれまで、まとめ記事作成時に「NAVER検索」「Google検索」「Flickr」から画像アイテムを検索・追加することができたが、新たにストックフォトサイト「ゲッティ イメージズ」、通販サイト「Amazon.co.jp」、旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」、グルメ口コミサイト「食べログ」、美容院・ヘアサロン予約サイト「ホットペッパービューティー」と提携・協力し、各事業者から提供される1億点以上の画像コンテンツをまとめ作成者向けに提供する。

 各社のコンテンツとして、「ゲッティ イメージズ」は通常有料販売されているプロカメラマンが撮影した写真・イラスト・ニュース・人物画像を、「Amazon.co.jp」は同サイトが取り扱う約5000万点以上の商品画像(画像のない商品・アダルト商品を除く)を、「トリップアドバイザー」は世界中の観光地・レストラン・ホテルに関する約1100万点以上の画像を、「食べログ」は約1200万点のレストランや料理の画像を、「ホットペッパービューティー」は約18万点のメンズ・レディースのヘアスタイル画像を提供する。

コンテンツ事業者5社の画像が使用可能に コンテンツ事業者5社の画像が使用可能に
※クリックすると拡大画像が見られます

 画像の検索の方法は各サイトごとに最適化されており、たとえばAmazon.co.jpは商品カテゴリごとに、ホットペッパービューティーは髪型ごとに画像を探すことが可能。また、Flickrについては以前から画像を利用できたが、今後はクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの中で、改変や商用利用を認めている画像のみが表示されるようになる。

 さらに、コンテンツ事業者から提供される画像の下には、各サイトのロゴとライツが表示されるようになる。通常、NAVERまとめの画像をクリックすると、同サイト内の画像の詳細ページへと遷移するが、コンテンツ事業者の画像は、クリックすると画像提供元の外部サイトへ移動する。

 NHN Japan 執行役員の島村武志氏は、今回の提携によってまとめ作成者の利便性を向上させるとともに、作成されたまとめ記事を通じて各コンテンツ事業者への送客を促していきたいと話す。「まとめが他社のトラフィックを奪っているという印象もあると思うのですが、私たちはコンテンツを一次で発信されている方と共存する関係にならければいけないと思っています。今回の提携がその第一歩になればいいと思います」(島村氏)


NHN Japan 執行役員の島村武志氏

 実際にコンテンツ事業者各社も、画像の提供には前向きだったと振り返る。「我々も交渉は難航するのではないかと思っていたのですが、いずれのパートナーともすごくスムーズに話が進みました。まとめからのトラフィックが多いというお話もいただき、今回の取り組みについても、ご挨拶に行ったつもりがその場で話がまとまったりと、個人的には共存できる相手だと思ってもらえたことが一番嬉しかったですね」(島村氏)

 今後は、画像だけでなく各社の口コミ情報なども利用できるようにしていきたいと話す。また送客だけに限らず、小規模の企業や個人向けのマネタイズの仕組みなども用意していきたいとした。

地図機能を搭載し「タウンガイド」のような使い方も

 今回の5社との提携に併せて、まとめ記事内の各コンテンツに位置情報を付与できる「地図機能」を新たに搭載した。島村氏によれば「食べログとトリップアドバイザーは、両方とも位置情報に関連するCGM。これで、旅行ガイドがすべて作れるのではないかということで、このタイミングで提供することにした」という。

 まとめ作成者は、これまで投稿されたすべてのまとめに位置情報を追加することができ、店舗や観光スポットと位置情報を紐づけることでまとめ記事をタウンガイドのように表現できるようになる。また、スマートフォンにも最適化されているため、外出先でも投稿されたスポットに手軽に行けるようになる。

「地図機能」を実装しタウンガイドのような使い方も 「地図機能」を実装しタウンガイドのような使い方も
※クリックすると拡大画像が見られます

 スポットは住所または、ロケタッチのAPIを使用した検索候補から追加することができ、まとめに追加された住所をクリックすると、Google Mapと連動した地図ページが立ち上がる。地図ページでは、そのまとめに追加されたすべてのスポットの位置情報を一覧できる。各スポットの位置情報に合わせて地図の縮尺も変化するという。

 島村氏は地図機能によって、スポットに焦点を当てたまとめの作成が促進することを期待していると話す。「これまでもスポット系のまとめは多かったのですが、コンテンツ事業者の画像を使うことができて、さらに位置情報まで見れるようになると、今後はさらに旅行ガイドのような使い方が増えてくると思います。コンテンツの幅がさらに広がることを期待したいですね」(島村氏)

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