Twitterのサイトサービスが米国時間6月21日午前、断続的に停止したことを受け、同社はその原因がバグだったことをユーザーに説明した。同社はこのバグを「連鎖的なバグ」と表現しており、システムの他の箇所にまで不具合が広がり、サービスの停止につながったと述べている。
Twitterのエンジニアリング担当バイスプレジデントMazen Rawashdeh氏は21日、ブログ投稿において、不具合が特定のソフトウェア要素に限定されることなく、他の要素に「連鎖」していったことで、世界中のユーザーに影響が及んだと述べた。
Rawashdeh氏は、「米国太平洋時間午前9時頃、全ウェブユーザーがTwitterにアクセスできない状態になっていることを発見した。モバイルクライアントも新しいツイートを表示していなかった。直ちに問題を調査し始め、インフラストラクチャコンポーネントの1つに連鎖的なバグがあるのを発見した。今回の障害は、本日において一部で推測されているようなハッキング、われわれの新社屋、Euro 2012、GIFアバターによるものではない」(Rawashdeh氏)
モニタリングサイトPingdomによると、Twitterは米国太平洋時間午前9時から完全にダウンしていたようである。Pingdomの統計によると、今回のサービス停止はTwitterにとってこの何カ月間のうち最悪のもののようだという。
中断から1時間以上が経過した午前半ば頃にサービスは復旧したが、その後も再びダウン。Rawashdeh氏は、復旧作業が米国太平洋時間午前10時10分頃に開始され、同11時8分には完全復旧したと記している。
午前10時57分時点でのTwitterのブログステータスには、「更新情報:問題は継続しており、エンジニアが解決に向けて作業中である」と記されている。同サイトのサービスは、午後に入っても不安定な状態が続いた。
Rawashdeh氏は、「われわれは現在、今回の連鎖的な事象が将来起きないよう、包括的なレビューを実施している」と述べるとともに、Twitterは過去6カ月間、最高レベルのサイト信頼性と安定性を確保していたことを付け加えた。同氏は、あるユーザーがTwitterのダウンを「酸素がない状態で生きるのに近い」とツイートで表現したことに言及した。
「世界中から利用可能であることは、われわれの責務である。なのに、今日は過ちを犯してしまった」とRawashdeh氏は記した。「今回の件について、非常に申し訳なく思うとともに、ユーザーの皆さんが今は少し安心できる状態にあることを望む」(Rawashdeh氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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