Googleは、世界中の3000を超える言語の文書化と消滅防止を目的とするイニシアチブである「Endangered Languages Project」に参加している。その数は、世界における言語の約半数に相当するとみられている。
歴史の中に失われてしまわないように同プロジェクトが保護しようとしている言語には、米国中西部からのアメリカ先住民の方言や、太平洋諸島全域からの数百を超える言語などがある。
ともにEndangered Languages Projectのプロジェクトマネージャーを務めるClara Rivera Rodriguez氏とJason Rissman氏はGoogleの公式ブログで、言語の維持に関心を持つ人々に、調査結果の保存やアクセス、そして共同作業のためのオンラインの場所を提供するという点において、この取り組みは独特であると説明した。
多様な協力者で構成されるグループによって、18世紀の手書き文書から、動画や音声の言語サンプルや知識を共有するための記事といった現代の教材にいたるまでのコンテンツが既に提供され始めている。諮問委員会のメンバーらもガイダンスを提供することにより、同サイトを形成し、同サイトを言語コミュニティーの関心とニーズに対応したものとするために支援している。
インターネット大手のGoogleは最初、同プロジェクトの開発と立ち上げに従事する。しかし数カ月のうちに、その任務を退き、言語維持の専門家やグループに同プロジェクトを統括してもらう予定である。これらのグループには、First Peoples’ Cultural Council(FPCC)や東ミシガン大学のThe Institute for Language Information and Technology(The LINGUIST List)などがある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス