Adobe Systemsは米国時間3月5日、「Adobe Photoshop Lightroom 4」を発表した。同バージョンでは、ビデオ編集機能の追加やきめ細やかな編集機能を実現しつつ、価格は半額に引き下げられている。
Photoshop Lightroom 4は、新規購入で149ドル、アップグレード版が79ドルとなっている。これは、以前の購入価格である299ドル(新規)、99ドル(アップグレード版)から大幅に値下げされている。この方向性は、Appleの競合製品である「Aperture」と同様であるが、Apertureほど劇的ではない。同製品は、当初の499ドルという価格を199ドルに値下げし、そして現在App Storeバージョンは80ドルで販売されている。
Photoshop Lightroomは、写真撮影の専門家や愛好家、特にハイエンドカメラのRAW画像フォーマットで撮影する困難さは軽減したいが、その画質の良さは生かしたいという人を対象としている。Photoshop Lightroomでは、写真カタログの管理や、オンラインでの写真公開、さらに今ではフォトブックの作成も可能だ。
Photoshop Lightroom 4で中心に据えられているのは新しい編集機能で、撮影した画像をさらに素晴らしいものに仕上げることができるようになっている。例えば、ハイライト部分が白く飛ばないようにしながら、シャドウ部を明るくすることができる。さらに、ホワイトバランスやノイズ軽減、シャドウの復元などを部分的に補正する機能もいくつか備えている。
もう1つの主要な機能が、基本的なビデオ編集機能のサポートだ。例えば、静止画から設定をインポートして、ビデオ全体の色調やカラーバランスを調整できる機能などがある。カメラマンは、組み込まれている「Google Maps」インターフェースを使って、画像に位置情報を付与することもできる。
さらにAdobeは、同社の「DNG」ファイルフォーマットに、新しいパフォーマンスや圧縮のオプションを追加した。このオプションによってDNGは、Photoshop Lightroomがサポートしなければならない数百種類の独自のRAWフォーマットに代わるものとして、多少便利になっている。
Photoshop Lightroom 4はオンラインで購入できる。また、期間限定でパッケージ版の送料無料サービスを行っている。ダウンロードファイルサイズが「Mac OS X」版で384Mバイト、「Windows」版で719Mバイトであることを考えれば、送料無料のパッケージ版の購入を真剣に考えるユーザーもいるだろう。
Photoshop Lightroom 4は、「Windows XP」には対応していない。最小システム要件は、Macでは、Intelのマルチコアプロセッサ上で稼働するOS X 10.6.8または10.7、Windowsでは、「Intel Pentium 4」または「AMD Athlon 64」で動く「Windows Vista SP2」あるいは「Windows 7 SP1」となっている。さらに、2Gバイトのメモリと1024x768以上の解像度のディスプレイも必要になる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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