NTT西日本、イオン、シャープ、ハーストーリィプラスの4社は2月22日、家族をターゲットにした新サービス「A touch Ru*Run(エータッチ ル*ルン)」を発表した。タッチパネル式のタブレット端末を用い、家族間の連絡がとれたり、スケジュール管理ができたりするほか、ネットスーパーでの買い物、電子書籍の購入などにも対応する。
上記4社は2011年2月に「イオンネットスーパー」などのオンラインショッピングと家族みんなで楽しめるコミュニケーションサービスを提供する協業プロジェクトをスタート。広島県内で30名の主婦を対象にトライアルモニターを実施し、機能やユーザーインターフェースなどの研究を重ねたという。
A touch Ru*Runは、タブレット端末、アプリケーション、サポートを組み合わせたサービス。端末上からイオンネットスーパーにアクセスしてネットショッピングができるほか、子どもが帰宅すると携帯電話に帰宅を知らせる連絡が入るなどのコミュニケーションツールとして利用できる。
ターゲットを主婦に据え、PCやスマートフォンなどの操作に不慣れな人でも扱える簡単操作、サービスを提供することが特長。オペレーターがタブレット端末の画面を遠隔操作して操作を助けてくれるなど、充実したサポートサービスも用意する。
利用するには専用のシャープ製タブレット端末とWi-Fi環境が必要で、タブレット端末は7インチ「RW-N107」(価格:3万9800円)と、10インチの「RW-N110」(同:4万9800)の2種類をラインアップ。NTT西日本が提供する家族間のスケジュール調整や帰宅時の連絡などができる「くらしフルサービス」(月額315円、年額3465円)への申し込みが必須となる。
サービス開始は3月12日。関東と広島エリアからスタートし、順次全国へ展開する予定とのこと。タブレット端末はイオンのネットショップ「aeonshop.com」にて販売されるほか、追ってイオンの店頭でも提供される。
ネットショッピング時の決済は、クレジットカード、代金引換などが利用できるほか、2012年中旬まではイオンで利用できる電子マネー「WAON(ワオン)」の利用もできるとのこと。タブレット端末は非接触ICカードの無線通信規格Near field Communication(NFC)に対応し、自宅でカードの残高も確認可能だ。
地域密着型の商品、サービス開発などを手がけるハーストーリィプラスは、ターゲット層となる主婦層の会員を多く持つという特長をいかし、商品開発時におけるアドバイザー的役割を果たしたという。代表取締役の佐藤緑氏は「PCやスマートフォンは使い勝手が難しくて、ちょっとの機能しか使わないというケースもあるが、今回のA touch Ru*Runは、子どもと一緒になって会話しながら入力したり、コンテンツを楽しめたりできることがコンセプト」とサービス内容を話した。
NTT西日本取締役の小林充佳氏は「家族が元気になる、豊かな生活になるためのお手伝いができないかという思いが形になったのがA touch Ru*Run。新たなコミュニケーションツールとして活用してほしい」とした。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス