「Windows 8」は、すべてのユーザーデータとカスタマイズされた設定を消去することなく、PCをクリーンな状態に自動的に復元できるリフレッシュオプションを提供する。
2月に公開されるWindows 8ベータで登場予定のリフレッシュオプションは、問題が起きた場合にWindowsを簡単に復元できる手段をユーザーに提供するというMicrosoftの以前の約束を実現するものだ。
Microsoft FundamentalsチームのプログラムマネージャーであるDesmond Lee氏が米国時間1月4日の「Building Windows 8」ブログで述べたところによると、Windows 8はWindowsを工場出荷時の状態に戻す方法を実際には2種類提供するという。
OSが正常に挙動しなくなった場合、通常最初に試すオプションはWindowsのリフレッシュということになるだろう。Microsoftは同オプションが完全に自動化されたものになると約束している。つまり、ユーザーが前もってファイルや設定をバックアップする必要はない。
この機能を実現するために、PCは「Windows RE(Recovery Environment)」で起動して、ユーザーのデータと設定を保存し、フレッシュなWindows 8をインストールする。その後、ユーザーのデータとそのほかのコンテンツを復元して、フレッシュな新OSを再起動する。ファイルタイプの関連付けとディスプレイ設定、およびWindowsファイアウォール設定を除く、重要な設定のほとんどが維持される。
もちろん、もう1つ注意すべきことがある。リフレッシュオプションはユーザーのMetroアプリを保持するが、標準的なデスクトップアプリは保持されない。Lee氏によると、Microsoftはいくつかの理由から、デスクトップアプリケーションを復元するというアイデアを却下したという。
最初の問題を引き起こしたのは単一のデスクトップアプリかもしれない。デスクトップアプリの中にはインストールされた方法の痕跡を全く残さないものがあり、それらは復元が困難だ。またMetroアプリと異なり、Windowsはサードパーティーアプリケーションがよく用いる多種多様なインストーラテクノロジを直接的に把握していない。
代替策として、Microsoftはデスクトップアプリを含む、ユーザーの既存Windows環境のイメージを手動で作成できる機能を提供する予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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