Microsoftは2012年1月より「Internet Explorer」(IE)の自動アップデートを開始する予定である。「Windows Update」で「Automatic Updates」(自動更新)を有効にすると、「Google Chrome」のようなシームレスなアップデートが実行される。
これによって、古いバージョンのブラウザを使用しているユーザーはバージョンが急に上がったことに気付くことになる。「Windows XP」でIE6およびIE7を使用する場合はIE8に、「Windows Vista」の場合はIE9に自動更新される。なおIE9は、Windows XPに対応していない。
IE担当シニアディレクターのRyan Gavin氏は「最新ブラウザを使うメリットを誰もが享受できるよう、(アップグレードの)方法を顧客と話し合ってきた。セキュリティの観点だけを見ても、これは重要な変更だ。ベンダーの責に帰すべきセキュリティ感染のうち90%は、調べてみると、1年以上も前からパッチが提供されていたものだった」と述べる。
自動アップデートはまず、ブラジルとオーストラリアのWindowsユーザーを対象に提供される予定である。Gavin氏は、この2カ国を選んだのはユーザーの利用率がIE6、IE7、IE8と広く分散しているためと述べた。「徐々にアップグレードしていく」とGavin氏は言う。個人も企業も一様に協力的であると同氏は述べたが、Windows Updateでは、アップグレードのロールバックが可能であると付け加えた。
アップデート適用後も、ユーザーがデフォルトに設定したブラウザや検索エンジンは変更されない。またWindows Updateを無効にしていれば、IEのバージョンが自動更新されることはない。
アップグレードを望まない法人や個人に対し、同社はIE8やIE9のアップデートをブロックするツールを提供している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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