Appleは米国時間10月17日、「iPhone 4S」の素晴らしい売れ行きとともに、「iOS 5」と「iCloud」が好調なスタートを切ったことを発表した。
同社によると、iOS 5は提供開始後の最初の5日間でユーザー数が2500万人を超えたという。また、AppleのクラウドベースデータサービスであるiCloudのユーザー数は2000万人に達したという。
iOS 5のユーザー数にも目を見張るものがあるが、最も注目すべきは、全く新しい製品であるiCloudでAppleが成功しているということである。同サービスを利用することによってユーザーは、クラウドにコンテンツを同期および保存するとともに、「Find My iPhone」機能によって自分の端末の位置を検索し、必要ならば遠隔から端末の情報を削除したり、端末にロックをかけたりすることができる。iCloudは、「iOS」搭載端末の所有者に加えて、WindowsやMacユーザーも利用することができる。
アナリストらは、iCloudが人気を博すことをかなり以前から予測していた。RBC Capital Marketsの2011年6月の調査では、「iPhone」所有者の76%が、iCloudが提供開始されたら利用するつもりだと回答した。RBCはこの数値から、1億5000万人がiCloudに登録することになるだろうと推測していた。
iCloudはAppleにとって、そのユーザー数以外にも大きな重要性がある。RBCが声明で指摘したように、AppleはiCloudによって、同社製品間の「粘着性」を高めることができるかもしれない。
「iCloudはユーザーのデータを保存するため、『iTunes』とともに、Apple顧客のロイヤルティと粘着性を高めて、『Android』の脅威を防御し、次世代のMac、iPhone、『iPad』『iPod』へと継続的にアップグレードするユーザーのインストールベースを他社に奪われることなく拡大することが期待される」とRBCは述べた。
一方、「iPhone 4S」は同社の製品として再び、記録的な売り上げを達成するかもしれない。Appleは17日、先週末のiPhone 4S販売台数が400万台で、「iPhone 4」発売後最初の週末の販売台数170万台を大きく上回ったと発表した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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