Appleは、次期モバイルOS「iOS 5」のリリースという一大イベントを翌日に控え、デスクトップをiOS 5に結び付けるための下準備として、iTunesの新バージョンをリリースした。WindowsおよびMac向けにダウンロード可能な「iTunes 10.5」の最大の新機能は、データをワイヤレスで同期するAppleのサービス「iCloud」のサポートである。
iCloudのサポートという今回の変更点は重要だ。無償で提供される同サービスにより、ユーザーは購入した音楽や動画をAppleのクラウドサービスに保存し、自分の任意の「iOS」搭載端末またはiTunesをインストールしたコンピュータで利用することができる。今回のバージョンでは自動ダウンロードもサポートされているため、iTunes Storeで音楽を購入すると、自分が所有する他の任意の端末やコンピュータにもコピーを自動的にダウンロードすることができる。また、これまでに購入済みのものも、まだiTunes Storeで提供されている場合は、追加料金なしでダウンロード可能である。
新しいWi-Fi同期機能により、同じWi-Fiネットワークに接続された端末を同期することができる。
iTunes 10.5ベータ版に存在した機能のうち、「iTunes Match」サービスは、今回は無効化されている。年間使用料24.99ドルの同サービスを利用すると、iTunesは、ユーザーの音楽ライブラリを、AppleのiTunes Storeで提供されている音楽データベースに「マッチング」し、任意のiCloud対応端末またはコンピュータでそれらの楽曲を利用可能にする。Appleで購入していない楽曲もこの対象となる。Appleは、iTunes Matchを有効化する具体的な日程をまだ発表していないが、同サービスは2011年10月末に提供開始される見込みである。
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この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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