FacebookとSpotifyが、米国外のFacebookユーザーを対象に、新たな音楽サービスの提供を計画していると、Forbesが米国時間5月25日付けの記事で伝えた。
音楽業界の情報筋が米CNETに対して語ったところによれば、Spotifyはおよそ2年前から米国でのサービス開始に向けて動いているが、国内でのサービス提供に必要なライセンスをいまだに取得できないでいるという。
Forbesは、おそらく早くて2週間以内には、FacebookユーザーのニュースフィードにSpotifyのアイコンが表示されるようになると伝えている。このアイコンをクリックすると、この新しいサービス用のソフトウェアがユーザーのデスクトップにインストールされる。
インストールされたソフトウェアはバックグラウンドで動作し、ユーザーはSpotifyの音楽ライブラリにアクセスできるようになる。
欧州で人気の音楽配信サービスを手がけるSpotifyだが、米国市場では、ライセンスの取得についていまだに一部の音楽レーベルの合意が得られていない。ただし、同社は有力者の後押しには事欠かないようだ。たとえば、大いに名をはせたファイル共有サービス「Napster」の創設者の1人であるSean Parker氏は、同社のアドバイザー兼出資者となっている。また、Facebookの創設者であるMark Zuckerberg氏も、2009年の段階でSpotifyに大きく心を奪われており、Facebookの自身のステータスに「Spotifyはとてもすばらしい」と記している。
こうなると、SpotifyとFacebookが何らかの形で提携した場合、Parker氏の役割はどれほど大きかったのだろうと勘ぐる向きも出てくるだろう。Parker氏はかつてZuckerberg氏のアドバイザーであり、2人の関係は(多少脚色された形かもしれないが)ヒット映画「ソーシャル・ネットワーク」でもとりあげられていた。
Spotifyの広報担当者Jim Butcher氏は米CNETの取材に対して電子メールで回答を寄せたが、Forbesの記事に関してはコメントしていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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