日立情報システムズ(日立情報)は4月20日、コンテナ型データセンター(コンテナDC)のラインアップに「Small」「Miniature」「micro」の3種類を追加したことを発表した。新ラインナップは、5月より販売を開始する。
コンテナDCは、サーバなどのIT機器や電源、空調設備を輸送用のコンテナに収容したもので、データセンターの機能を安価で短納期に導入する手段の一つ。屋外に設置できることからデータセンター機能の移設、増設、撤去が容易で、消費電力の削減にも寄与するため、既に米国では大手IT企業を中心に建設が加速しているという。
日立情報は、クラウド事業の強化と拡大に注力する中で、2009年9月に高集積で省エネルギーを兼ね備えた日立の「モジュール型データセンタ(MDC)」を湘南センタに構築し、日立情報独自のノウハウを加えて無人運用を開始していた。その後、建築物としての要件を満たしたコンテナDCの第1号機を日立情報の湘南センタに導入し、2010年12月より自社システムの遠隔運用や監視に活用している。一方で、日立情報が提供中のコンテナDCは、最大80台の物理サーバ(20台/ラック×4ラック)を収納可能なため、少数のサーバしか利用していないユーザーにとっては過剰スペックとなっており、より安価かつ柔軟に導入したいというニーズが高まっていたという。
今回、従来の80台収容可能な「Standard」モデルに加え、40台収納可能な「Small」モデル、20台収納可能な「Miniature」モデル、4台収納可能な「micro」モデルの3種類をラインアップに追加した。これにより、ユーザーは多様な種類のコンテナDCの中から最適なサイズのコンテナを選択でき、TCOの削減やディザスタリカバリ対策、事業拡大に応じた柔軟なITリソースの増強にも対応できるとしている。
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