経済産業省は、2013年度に改訂を予定している「電子政府推奨暗号リスト」の暗号技術の募集を開始した。2010年2月4日17時まで公募を受け付ける。
電子政府推奨暗号リストは、客観的な評価により安全性および実装性に優れると判断される暗号技術を提示することを目的に、経済産業省と総務省が管轄するプロジェクト「CRYPTREC(Cryptography Research and Evaluation Committees)」によって2003年度に策定されたもの。このほど、策定から5年以上が経過し、暗号技術に対する解析・攻撃技術の高度化や、新たな暗号技術の開発が進展している状況などから、2013年度にリストの改訂を予定している。
改訂版のリストでは、推奨する暗号のリストのみから構成される現リストから、新たな推奨暗号の体系に移行される。CRYPTRECにより安全性が確認された暗号技術は、(1)電子政府推奨暗号リスト、(2)推奨候補暗号リスト、(3)運用監視暗号リスト、(4)リストガイドのいずれかに登録され、各リストへの登録は、WTO政府調達協定との整合性に配慮しつつ、安全性や市場動向により決定されるという。
応募の受け付けは、CRYPTREC事務局が実施。締め切り後、2010年3月2日〜3日に応募者が技術内容を説明する「応募暗号説明会」が開催され、2010年4月〜2011年3月にかけて第1次評価を実施。以降、2011年4月〜2012年3月に第2次評価が行われ、両審査を通過した技術が次期リストとして選定され、2013年2月ごろに公開される予定だ。
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