Appleは米国時間11月12日、「iPhone」および「iPod touch」向けのパッチをリリースした。このパッチは、「iPhone」および「iPod touch」に存在する深刻なTIFF脆弱性を修正する。このセキュリティ脆弱性を修正することで、ユーザーは「Jailbreak」を適用することができなくなる可能性がある。Jailbreakは、iPhoneでサードパーティー製アプリケーションの利用を可能にするソフトウェア。Appleはさらに、このアップデートは「iTunes」のみで配布され、Mac OS XのソフトウェアアップデートやAppleウェブサイトからは配布されないと述べている。このアップデートを手に入れるには最新版のiTunesを使用している必要がある。
このパッチは、iPhone v1.0およびv1.1.1、または、iPod touch v1.1およびv1.1.1のユーザーに影響を与え、Security Update 2006-004を適用しているMac OS X v10.3.9やMac OS X v10.4.7、Mac OS X v10.4.8以降のシステムを利用しているユーザーには影響を与えない。このパッチは、CVE-2006-3459、CVE-2006-3461、CVE-2006-3462、CVE-2006-3465で発見されている脆弱性に対応する。Appleによると、「Image IOに含まれているlibtiffのバージョンは、複数のバッファオーバーフローに対する脆弱性が存在する。ユーザーに悪意を持って作られたTIFFイメージを閲覧させることで、攻撃者は突然アプリケーションを終了したり、任意のコードを実行したりする可能性がある。このアップデートはTIFFイメージを追加で検証することでこの問題を解決する」という。
Appleは、この脆弱性の報告者として、Googleのセキュリティチームに所属するTavis Ormandy氏の名前を挙げている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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