米国時間10月19日、Microsoftが主催した「Windows Vista」の変更点について議論するオンラインミーティングが、開始直後にトラブルに見舞われた。会議に参加するはずだったSymantecおよびMcAfeeは、会議への再接続を試みたがうまくいかなかったという。
Microsoftは、競争上の問題を避けるために約束した「Windows Vista」への変更点について議論するため、セキュリティ企業とのミーティングを開催する予定だった。しかし、Microsoftのウェブ会議サービス「Live Meeting」を利用して開かれたオンライン会議は、始まってからおそよ15分で突然途絶え、SymantecやMcAfeeは再びアクセスすることができなくなった。
McAfeeの広報担当者Siobhan MacDermott氏は、「Microsoftは19日の朝にオンラインミーティングを開くはずだったが、結局会議は始まりもしなかった。何度も再接続を試みたが、会議に参加することはできなかった。それでも、会議が終わったという報告だけは受けた」と述べている。
Symantecも同様の経験をしたと、同社広報担当のCris Paden氏は話した。「当社からの参加者も、会議から切断された。再びアクセスできたのは、わずか1名だけだった」(Paden氏)
Microsoftの関係者は、Live Meetingに「技術的な障害」が発生したと説明している。問題を解決し、その後会議を再開したという。19日には、SymantecおよびMcAfeeが参加する午後5時のものも含め同様の会議が複数回開かれる予定だ。
「今朝のLive Meetingの会議がうまくいかなかったのだから、午後に予定している会議も同様だろう。会議をうまくまとめることすらできないのであれば、この取り組みに対するMicrosoftの誠意に疑問が残る」(Paden氏)
この会議では、サードパーティー製セキュリティソフトウェアが64ビット版Windows Vistaの内部構造にアクセスできるようにするための方法を議論する予定だった。セキュリティ企業は以前からこうした対応を求めてきて、Microsoftは当初拒否していたが、先週になって欧州における独占禁止問題に対応するため、要請に応じる姿勢を見せてきた。
Microsoftは、2点の対応策を打ち出している。1点目は、Vistaのカーネルにアクセスすることを許可するというもの。2点目は、サードパーティー製セキュリティソフトウェアをインストールする際に「Windows Security Center」の警告を無効にする手段をセキュリティ企業に提供するというものだ。
SymantecおよびMcAfeeをはじめとするセキュリティ企業は、Microsoftが公正な競争を妨害し、カーネル保護やWindows Security Center機能により自社製品に不公平な優位性を持たせていると、批判していた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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