ビデオゲーム愛好者の数では、男性が女性を2対1の割合で上回っているものの、オンラインゲームにおいては女性の方が上回っている--こんな調査結果が米国で発表された。
米国のビデオゲーム人口は1億1700万人に達し、その56%がオンラインゲームを楽しんでいる。さらに、オンラインゲーマーのうち64%は女性だということが、Nielsen Entertainmentが米国時間10月5日に発表した調査結果で明らかになった。
この調査では、少なくとも1台のゲーム機を所有し、1週間に最低1時間はゲームをする13歳以上の人をゲーム愛好家と定義し、ゲーム人口にカウントしている。ここでいうゲーム機には、ゲーム専用機、パーソナルコンピュータ、携帯型端末が含まれる。Nielsen Entertainmentは7月、2200人のゲーム愛好者を対象にオンライン調査を実施した。
Nielsen Interactive Entertainment部門のシニアバイスプレジデント、Emily Della Maggiora氏はこの調査に関する声明の中で「次世代のハードウェアと技術が市場に広まった結果、社会的交流、インタラクティブなエンターテインメント、メディア体験、それに広告モデルの新しいエコシステムが同時多発的に発生している」と分析している。
この調査によると、パズルゲームなどのいわゆる「カジュアルゲーム」分野は成長しているものの、こうしたゲームの愛好者は次々と新しい無料お試し版に乗り換える傾向があり、特定のブランドへの忠誠心はほとどないという。ゲーム内広告は、オンラインゲーム業者にとって絶好の収入源となっているが、この市場のさらなる成長には、ブランド忠誠心を育て、利用料を払って登録やダウンロードをする有料ユーザーを増やすことが重要になると、この調査は指摘している。
現在、カジュアルゲーム愛好者がゲームに使う金額は、1カ月あたり9ドルだ。これに対し、多人数参加型オンラインロールプレイングゲームの愛好者は1カ月あたり平均26ドルを費やしており、さらにMicrosoftの「Xbox 360」ユーザーではこの金額が35ドルに達することが、調査で判明した。
ゲーム専用機を所有する人のうち過半数が、ビデオゲームができる機器やプラットフォーム(コンピュータを含む)を2台以上持っている。専用機のシェアトップはソニーの「プレイステーション2」(PS2)で59%、次がMicrosoftの「Xbox」で33%だった(ゲーム愛好者全体では、15%の人がXbox 360を所有しているが、XboxとXbox 360の両方を持っている人はおよそ8%にすぎない)。任天堂の「ゲームキューブ」は30%で第3位だった。
また、今回の調査結果によると、ゲーム愛好者が1週間にゲームで遊ぶ時間は、ゲーム専用機で平均14時間、「プレイステーション・ポータブル」(PSP)などの携帯ゲーム機で17時間だという。
ゲーム愛好者の24%は携帯電話でもゲームをする。だが、パーソナルコンピュータでゲームをするという人が圧倒的に多かった。
日常的にビデオゲームで遊ぶ人のうち64%は、コンピュータでゲームをすると回答している。今回の報告書によると、わずか2年前には、ゲーム業界のアナリストの多くが、コンピュータはゲーム専用機や携帯ゲーム機に太刀打ちできるだろうか疑問を抱いていたという。
また、ビデオゲームで遊ぶ行為そのものが、他のプレーヤーとの接触を伴う対戦型のスポーツに近づきつつあるようだ。ゲーマーは平均で1週間に5時間を他の人と共に楽しむオンラインゲームに費やしており、なかでも10代のゲーマーは1週間に7時間を費やしているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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